《名工のカタルシス》レビューのためのコーナー


まず、《名工のカタルシス》とは何か? 簡単に説明しておこう。

新潮社の唯一の漫画雑誌・週刊「コミック・バンチ」(※)で、2004年6月より連載中。このコーナーを設けることにした現時点(2004年6月27日)では連載中。(おそらく10回くらいで終わると思われるか、これは単なる私の予想。)

江戸川乱歩「人間椅子」を原作としており、それを新人漫画家の木暮峰が漫画化している。この木暮峰という漫画家だが、山本周五郎《蚊帳の中》を短期連載していた実績がある。戦前期の雰囲気を十二分に発揮する作風をしている。


本作《名工のカタルシス》だが、作品破壊を恐れてしまう非常なる不安を余所に、最初のストーリーからして、椅子職人の主人公が、閨秀作家・佳子の人間椅子となるという衝撃の始まりとなっている。

下手な前ふりが無意味に続いてしまうことなく、いきなり原作の核心に迫った点、特に乱歩の変態物を知らない読者に与える興味は絶大だったと思われる。

また漢字を惜しみなく多用しているほか、画風についても古くさいリアルな画風で、原作の雰囲気や大正モダンの時代を巧みに表現していて好感が持てる。まさに乱歩の世界にフィットしていると言っても言いすぎではあるまい。とりあえず五話の時点までなら、私は気に入っている。人間椅子が終わったら、他の作品も漫画化して欲しいくらいだ。


なお、前出の前作《蚊帳の中》は単行本化されていないっぽい(?)。なので、《名工のカタルシス》も単行本化される可能性は高いとは言えないことは先に述べておこう。それでもって、発売されることが決定されたら、情報として載せることにしよう。


以下、登場人物の紹介と、各話のネタバレ感想を書いていく。


以下のリンクは、非常なるネタバレである。読みたくない人は絶対に読まないように注意されたし!




登場人物紹介(2004/06/27 最終更新)

《第1話 「念願の注文」》のネタバレ感想(2004/06/27 最終更新)

《第2話 革張りの天地》のネタバレ感想(2004/06/27 最終更新)

《第3話 ふたりの関係》のネタバレ感想(2004/06/27 最終更新)

《第4話 兇器》のネタバレ感想(2004/07/03 最終更新)

《第5話 めぐりあわせ》のネタバレ感想(2004/07/03 最終更新)

《第6話 百年の生命》のネタバレ感想(2004/07/03 最終更新)

《第7話 真の居場所》のネタバレ感想(2004/07/19 最終更新)

《第8話 曝露》のネタバレ感想(2004/07/19 最終更新)

《第9話 窮地》のネタバレ感想(2004/08/15 最終更新)

《最終話 名工のカタルシス》のネタバレ感想(2004/09/07 最終更新)



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