「江戸川乱歩原案の映画3作品を連続公開「RAMPO WORLD」」の第三弾「白昼夢」を観てきました。関連サイトは、
こちら や
こちら「湖畔亭事件」と「白昼夢」原案。
内気で、他人が外では見せない裏の顔を覗き見ることに無上の喜びを感じる、塾で物理の講師をしている青年が、彼の住むマンションの真下の階に、物理学者の夫婦が越してくると、いかにしてか、床から階下に穴をあけ、監視カメラと盗聴装置でその行動を覗き続けます。カメラのズームを切り替える「カチカチ」という音がBGM。ありふれたメロドラマが展開していると、やがて修羅場となり、夫が妻を殺してしまう。しかし一夜明けると、部屋には妻だけがいて、階上の主人公の部屋にやってきて「見つけて」と。
そして湖畔に誘い、ボート上で「探して」と告げて、彼が気付いた時は、消えてしまっている。そして「白昼夢」というタイトルカットが入ります。
しかし、夫婦の部屋に駆け付けるとそこには、また妻がいました。そこでキスをされ、その時、やはり彼女は死んでいる、と直感します。彼が眠り込んでしまい、目覚めるとまた彼女は消えてしまう。彼女がなぜ夫に殺されたのか「探す」べく彼は、あちこち走り回り、歩いている夫を見つけ出し、理由を問います。夫は、妻から「逃げられない」と思ったからだ、と。主人公は、それが理解できない、自分は見ていただけだから、ただ「奥さんがあなたを愛していたことだけはわかります」と言うと、夫は大笑いし始めます「なんだそれ」と彼をあざ笑い続けるのです。アップになった彼は監視カメラを覗く時のように片目を手で塞いで、笑い続ける夫を見つめるのです。
これで終わりです。まさにインディーズムービー?現実か真実か幻想か、一切分からないままで、終わりです。