登場人物
辻堂老人,辻堂息子,平田氏,明智小五郎
作品一言紹介
死んだはずの人物が行く先々で出現する恐怖感。この謎を明智が解明する。
著者(乱歩)による作品解説(ちくま文庫引用)
「新青年」大正十四年五月号に発表。私が作家として出発したとき、「新青年」編集長の森下雨村さんが、六回連続の短篇を書かせてくださった中の一篇である。その連続短篇は「D坂の殺人事件」「心理試験」「黒手組」「赤い部屋」「幽霊」「白昼夢」「屋根裏の散歩者」とつづいたのだが、「幽霊」はその中で最もつまらない作品であった。