登場人物
僕,R,百面相役者など
主な舞台
特に記載無し
作品一言紹介
僕と上田秋成や平田篤胤を好む友人Rは百面相役者の出る芝居を見に行った。百面相役者はその名の通り変装の名人である。しかしその方法にある疑問がわいてきたのだった・・・・・・・。
著者(乱歩)による作品解説(ちくま文庫引用)
報知新聞社発行の旬刊「写真報知」大正十四年七月ごろの号に発表。極端に奇怪な思いつきを書いて、しかし、それが実際にはありそうもないことだから、実はウソだったという落ちをつける私の悪いくせをまる出しにしたもので、ちょっとした思いつきを未熟のまま筆にしたような作品。同じ初期の短篇でも、これは代表作にはほど遠い拙作である。
※(注)「写真報知」に二度に分載している。七月十五日の号と次の二十五日の号(第三巻二十号と二十一号)。