登場人物
(第一回の乱歩執筆分のみ)
青山浩一,相川ヒトミ,サンドイッチマン,五十前後のでぶでぶ太った男など
主な舞台
(第一回の乱歩執筆分のみ)
もと浜離宮であった公園,新橋,銀座通り,麹町一口坂の都営停留所のそばのアパート,靖国神社の傍の小さなホテル
作品一言紹介
『探偵実話』昭和二十九年に一挙掲載された連作中篇探偵小説。江戸川乱歩、香山滋、鷲尾三郎とリレーしていった。主人公の青山浩一は伯父の全財産を盗み出し、それも尽きるやその命も尽きようとしていた堕落人。その幻影には理想郷のような裸女の浮かぶが、彼は喫茶店で女と衝撃的に出会い、運命の流れは大きく変転。そしてついには殺人事件にまで巻き込まれてしまうのだ。さて、この展開でリレーしていくのだが、タイトルの女妖が示すとおり、女妖の恐怖のような小説であり、はっきり言って都合よくグチャグチャし過ぎである。しかしそれがリレーの醍醐味であるとも言えるのだ。どう変な展開を魅せ付けるか!?
比較的最近の収録文庫本
講談社文庫・江戸川乱歩推理文庫『畸形の天女』
春陽文庫・合作探偵小説『女妖』
(注意)残念なことに講談社文庫と春陽文庫は品切・絶版中・・・