「蜘蛛男」雑感 <野崎三郎の探偵助手のための面接を妄想>
※ネタバレなので、要注意。未読の方は読まないでください。
あまりにどうでもいいことだシリーズ
野崎三郎の女性の容貌に対する好みは蜘蛛男と一致している。これは決して偶然ではなかろう。
稲垣美術商がバイトの面接を行い、性格容貌などから気に入ったのを選び出したのと同様、畔柳博士も表の探偵の助手に相応しい人物を選び出したかったに違いない。市井で有名な畔柳博士が助手を募集したとなると、かなりの数の希望があったはずである。そこで面接で応募者に対し、映画俳優の選択問題やらなにかで嗜好もそれとなく把握したに違いない。
そもそも畔柳博士にとっては女性の容貌こそが唯一の興味の対象である。この範囲を満たす女性がいない限り畔柳博士の理想郷を具現化させることが出来ないから必要条件と言える。
どうせ表の役にしか立たない助手を雇うなら、必然的にせめて共通の嗜好の持ち主であった方が好ましかったのだろう。
(2005/07/17最終更新)
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