文庫の乱歩作品集にて「芋虫」を拝読しかなりの衝撃を受けました。
うまくは言えないのだけど、読み終わったあとの気持ちは「痛い」が
一番最初の感想でした。後は「ただ無償に辛い」という思いでした。
あまりの痛さと辛さで涙が止まらなかった・・・こんな感想を持つ私
って変ですかね？ただ多分私にとって乱歩小説の中で一番印象強く忘
れられない作品になりました。

発表当時（昭和１４年・日中戦争の最中です）、この作品は検閲で全編削除を命じられたそうです。なんか、それもそうだなという内容ですね。
私にとっては、この作品は、障害者愛護の嘘を暴く純文学だという印象でした。時子のつらさがよくわかります。

実話なのか創作なのか、どちらにしても残酷な一短編ですね。
私は、好きです。

今回初めてお邪魔しました。。。

「淫獣」は、すでに出がらしネタでしょうか？

あれも、好きなんですけど。。。