投稿時間:02/10/30(Wed) 17:32 投稿者名:apple
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タイトル:「鏡地獄」
これはかなり頭が痛くなる話です。
何しろ「鏡やガラスだらけの生活」にどっぷり浸かっている主人公。彼の様子が客観的に伝えられるわけですが、狂気と陶酔の「世界」ががとても強く感じることができます。
印象的だったのは、「鏡張りの箱部屋」にいて主人公が楽しんでいる所。想像してみると、自分自身かなり気が狂いそうでした。
フェチシズムの究極版に誰でも陥る可能性は持っているんだろう、と思います。でも、これを追求し過ぎると色んなものを失いそうです。
主人公も結局狂ってしまったようで、人間らしさ?のようなものを失ってしまったみたいです。
はまるのはいいけど、我を失うなということかなと思いました。
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