登場人物紹介
《名工のカタルシス》に登場する人物紹介。
桐畑[きりはた](主人公)
小さな工房を持つ椅子職人の親方。不健康そうな顎髭と細長顔で痩けた頬が特徴だろうか。ちなみに原作で記述されているように世にも恐ろしい醜悪な顔ではない。現実の面白味のない日常から逃れるために、人間椅子になることを思い浮かぶ。その先にある感触世界は彼に何をもたらすだろうか?
野上
船来品を扱う高級家具商。桐畑に日本人に合う究極の出来映えの安楽椅子を注文する。佳子とは恋仲で、椅子も佳子のためのものだ。世間では女の子の憧れの的の若旦那で、商売の手腕には定評がある。
柏木佳子
もう一人の主人公になるはずの女流作家。推理小説家だそうだ。妖艶な美しさを誇る。野上とは恋仲。野上より桐畑製の椅子をプレゼントされる。
桐畑家の派出婦
桐畑いわく機転の利かぬ派出婦。
桐畑の弟子
桐畑いわく事務的に黙々と作業をこなす弟子。桐畑留守中に失敗を重ねてしまうなど、まだまだ腕は未熟の模様。
BAR「ドルチェ」のマスター
山手瀟洒住宅街の下にある家具屋街にあるBAR「ドルチェ」のマスター。桐畑と野上の接点を媒介した。