ああ、適当なページだ。まるで私のようだ・・・、と呟きつつも、白の背景に黒の文字で昔の乱雑文を残していくことにする。もうデザイン考えるも面倒なのさ。考えてるだけで時間が無くなってしまい、全く進まないから仕方あるまい。もう疲れているな〜、我ながら。
乱雑文第26回(2004/12/16)
うわ、前回の更新から時間空きすぎです。いやはや来年こそhが力入れてやらねば・・・・・・。と12/6に書きかけていたようです。誤字もそのままにしておきましょう。
それから10日。今日こそは更新を試みます。
ところで、みなさんは「子不語の夢」は手に入れましたか? 私は先日、入手しました。まだ眺めているだけに等しいですが、時間があるときにでも読んでいくつもりです。それにつけても、ここ最近の出版ブームは素晴らしいの一言ですね。
乱雑文第25回(2004/10/19)
ADSL遅すぎ・・・。あまりの酷さで全くアップできなかった。以下、アップしようとした内容。
またも一ト月ぶりの更新となってしまった。申し訳ない限り。
一週間くらい前の話だが、アクセスカウンターがぶっ壊れていたので、無事だったログを元に復活させた。実は気が付いた一日ほど前にcoolの契約切れでサイトが死亡していたのだった。
以前ここでも触れた台湾語版乱歩本などの紹介を追加。密かにスキャニングは出来る環境になっていたのだ。読めぬまでも持ってるだけで楽しい一品になっている。その節お世話になった皆々様ありがとうございました。
この辺りまで昨日書いて、さてアップしようと思ったら、ネットに繋がらなくなってしまった。幸い25時間後に復帰。リンク集更新情報を忘れていたので、脈絡もないが口調も新たに追記する。
リンク集の変更情報です。以下のように引っ越されました。迷子にならないようにご注意下さいませ。
【与志田の貼雑帖】さんが、こちらへ。
【WinterGarten・二十面相の館】さんが、こちらへ。
乱雑文第24回(2004/9/7)
台風で多少、時間にゆとりが出来たので、追加更新を行った。
「名工のカタルシス」、GOOGLEなどで検索しても、ろくにヒットしない。話題性はやはり乏しかったのだろうか? 今の所、単行本化予定は聞かないが、勿体ない話である。作者にもう少し有名になってもらう必要があるのだろうか。とりあえず私はポケット付きバインダー4冊を駆使して、ファイリングしておいたが。
で、ようやく最終話のレビューをアップした。正直、誰かに感心があるとは思えないが、とりあえず後日の参考にはなるかもしれない。コーナーとしては、そのうち「過去コンテンツ」置き場に移動予定だ。
乱雑文第22回(2004/8/22)
結局、東京に行くことは出来ず仕舞いに終わってしまいました。(泣)。残念。
以下、WEB拍手の返事をしてみます。拍手数は19で、コメント付きは2件でした。ありがとうございます。
>8/16【面白いです。これ(笑)】
いやぁ、ありがとうございます。しかしWEB拍手そのものではなく、サイト内容を誉めて下されば、より嬉しいです(笑)。
>8/19【がんば 】
これは体操の応援文句ですね。まさかガンバ大阪ではないでしょうし。ともかく、五輪でも体操は「がんば」ってるようですし、このサイトも「がんば」らせてもらいます。
乱雑文第21回(2004/8/15)
う〜ん、恐れていたことでしたが、スキャナの調子が最低のようです。さすがは94年製といったところです。なんと1時間経っても、読み込みが3割しか進んでいないのです。ということで、申し訳ありませんが、乱雑文第20回で触れた台湾本を海外翻訳乱歩本に紹介するのは、また後日と言うことでご容赦願います。
もう2週も前に終了した「名工カタルシス」ですが、その第9話のレビューをアップしました。これで残りのレビューは最終話だけです。
某別ジャンルのサイトで流行しているようだったので、WEB拍手なるものを設置してみました。もしも拍手が送りたい心境になった場合は、どしどしボタン押下、お願いいたします。ちなみにボタンを押せばわかりますが、ごくごく簡単なショートメッセージも送れます。
乱雑文第20回(2004/8/8)
野地さんを通じて、台湾のみやびさんという方から、台湾語版の乱歩本と甲賀三郎本を入手計画に参加させてもらい、そして入手することが出来た。改めてありがたき限りで、多謝。
で、タイトルを観ているだけで楽しい、それらの本の紹介を、例の如く、翻訳本コーナーにしたかったのだが、まだスキャンすらしていない状態。しばしお待ち頂きたい。スキャナが古すぎて、古すぎるPCをこれだけのために起動させなければならないのが玉に瑕だったりするのだ。というのも一つの言い訳。
ところで「名工のカタルシス」が先月で終了した。予想通り全10話。これも残り2話分の紹介文の準備が出来ていないので、ご容赦。って、あの文章を読んでいる人が一人でもいるのかが謎ではあるが(笑)。
新青年目次については、昭和18年が終了。これも半端な転載に価値があるのかは謎だが、手持ちにあるデータ分はアップを目指したいところ。ちなみに手持ちには昭和2〜8年くらいまでと、昭和19年、昭和20年まであるので、現状のペースでは、それらの全アップには10年はかかりそうだ(笑)。
乱雑文第19回(2004/7/3)
全く今頃出す必要もない少し前の雑誌記事の紹介だが、二十世紀末に刊行されていた雑誌『日録20世紀』に小さいながらも乱歩記事があることに気が付いたので、一応紹介しておこう。
1931年号のベストセラーコーナーにその記事はある。
まず乱歩以外のメイン記事として、技術革新が可能としたと言う平凡社の大百科事典(全二四巻)の記事。何でも「エンサイクロペディア」の訳語を「事典」にしたのは、本のタイトルとしても利用しているこの平凡社『大百科事典』を嚆矢とするものだったようだ。
で、続く記事が、乱歩の記事。つまり平凡社江戸川乱歩全集の記事である。この最初の乱歩全集について、乱歩が販売方法から宣伝方法まで自身でアイデアを出したことなどや相当のベストセラーだったことがが書かれている。
ちなみに次に続いたもう一つの記事は梶井基次郎の生前唯一単行本となった『檸檬』についてだった。
なお、『日録二十世紀』、私は戦前の分しか所持していないので、戦後の登場分については不明である。
乱雑文第18回(2004/6/30)
ここは単なる雑文コーナーです(^^;。 初期は乱歩Rの感想コーナーみたいなものだったのですが、いまやこの体たらくです。駄文ご容赦を。
【その1 更新日の秘密】
私がサイトデータをアップデートするのは、ほぼ0時前後になるのですが、更新日付を、[ 0時以前の日付にするのか ]、 それとも[ 0時以後の日付 ]にしていたのか、すっかり忘れてしましました。頻繁に更新していたときは、どちらかに統一していた記憶はだけはあるのですが。ということで、あまり気にしない方向でお願いします。そもそも主要最終更新日を書き換えるのを忘れる時なんて、頻繁更新時代から現在までよくあることでした。
【その2 コンテンツ検索窓】
このコーナの右下にひっそり。いやけっこう堂々と目立って、コンテンツ検索エディットボックスが2つあります。しかし実は、この検索。データが一年半前の文字列しか検索できません。というのも、管理人の私が、検索データを更新していないからで・・・。しかしもう一年半も経っていたとは驚きました。何とか近い内にアップしたいところですが、アップの方法を忘れました。かなり面倒だった記憶はあります。とにかくも、まず思い出さねばなりません(汗)。
///////// で、そうこうしている内に、「名工のカタルシス」コーナーの更新がまた出来ませんでした。
乱雑文第17回(2004/6/28)
なぜか日記代わりに使用しています。
多少は落ちついてきました。が、前の職場に比べたら、とても忙しいですね。まぁ、望んだ道なので、全く良いですし、職場も近いので、通勤時間は遙かに短く済むので、束縛時間に大した差はありません。だが、どうも相変わらずやる気がバリバリと言うわけにもいかず。もうちっと真面目にがんばらにゃあと思います。
転職により収入が増えたので――ってまだもらってないだろ・・・――、乱歩RのDVDボックスを何となくネット注文してしましました。早速一話と二話だけ見てみました。まだ半年も経っていないのに妙な懐かしさがありました。それにしてもDVDディスクを購入するのは久し振りだったりします。全くこのサイトには関係ないが、管理人の日記代わりということで、次は「エースをねらえ!」がターゲットです。
サイトの話も少々。文章書くのが極端に苦手になってしまった結果(自信喪失のスランプの影響か?)、更新に手間取り、掲示板なども完全に放置しています。我ながらどうにもこうにもなりません。どうも申し訳ない限りです。ともかく近い内に返していきます。
「名工のカタルシス」のコーナーを新設しました。現在5話まで行ってますので、以前から新設しようと思ってはいたのですが、ようやく準備が調いましたので、公開します。といっても、全く簡単な感想レビューにもかかわらず、三話までしか出来ませんでiした。これもリアルタイムになるよう何とか努力していきます。が、ちなみにネタバレコーナーです。読む人は僅少かも知れません(意味なしか・・・)。
で、開設の当初間もなくからあった「ホームズ写真」コーナーはスペースの都合で、「過去コンテンツ置き場」に移動しました。
なお、《仁木悦子メモリアル》URL変更の反映が遅れました。こちらに引っ越されています。
うわぁあ、結局、更新で力尽きそうです。もうX時・・・。掲示板のレスはまた今度と言うことでお待ち下さい(汗)。
乱雑文第16回(2004/5/17)
「仁木悦子メモリアル」をリンク集に追加いたしました。仁木悦子と言えば、初めて小説で乱歩賞受賞するなど晩年の乱歩との関わりなどが有名ですね。仁木悦子に興味ある人はどうぞ訪問してみましょう。
管理人の私については、少々風邪気味ですが、元気にしています。まだまだ(特に精神的に)多忙ですので、またしばらく更新やメール返信や掲示板返事などはする余裕は無いですが、そのうち復活しますので、それでも待てる方は、それときまでよろしくお願いします。
乱雑文第15回(2004/4/11)
まず管理人の個人的な話です。非常に更新していない上に掲示板やメールなどにも目を通すだけの日々が続いておりました。ありがたい閲覧者各位には申し訳ない限りです。一応軽く申し開きをしておきますと、私生活面の激動を始めてしまった、というのがあります。一応まだ関係者には秘密にしておかなければならないという制約があり、正体を知る関係者各位も見ているかも知れませんから敢えて例のように意味深な物言いに終始しますが、私の社会人生活の第一章は五月末で終了し、六月からは第二章が始まると言う訳なのです。これに関する悩みやらでゴタゴタしていました。まぁしばらくそんな感じで精神的ゆとりが少ない日々が続きますので、ご了承お願いする次第であります。
で、そのくせに先月終盤から通勤時間が往復で最短ですら三時間以上になってしまいましたので、読書記録だけはペース良好だったりします。何せ朝電車で寝ていたら、飛んでも無いことになってしまいましたので、それ以降眠くても寝るわけにもいかず、朝から何かしらの本を読んでいます。
さて、新乱歩漫画情報を挙げておきましょう。新潮社から発刊している週刊青年漫画雑誌に「コミックバンチ」というのがありますが、この26号(6月くらい)から『人間椅子』をベースにするという「人間のカタルシス」(漫画:木暮峰)なる漫画が連載される予定です。
まぁ、正直な所、この漫画雑誌に載っている原作付き漫画は原作の設定を無視していたりと原作軽視の傾向が強いのであまり期待しない方がいいかも知れませんが、この漫画家の妖艶的作風ならば乱歩の妖しい世界にもフィットしそう感じではあります。ちなみに以前は山本周五郎「蚊帳の中」という作品を短期連載していました。(原作を知らないのでその手のコメントは無理ですが、漫画の内容は端的に言えば極度のシスコンのお話で探偵小説的ではありました。)他、夢野久作を彷彿させる読み切りもありましたので、案外、木暮峰という漫画家は変格探偵小説ファンなのかもしれません。
乱雑文第14回(2004/3/22)
リンク集に《RAMPOの扉》を追加しました。本格的な江戸川乱歩専門サイトで、特にデザインと構成の素晴らしさに脱帽してしまいます。まだ出来たばかりのサイトのようですが、今後の発展に期待してしまうサイトです。この感想は、一度訪問して頂ければ、納得行くかと思います。ぜひどうぞ。
あと告知を忘れてましたが、「盲獣対一寸法師」(こちら)が渋谷シネ・ラ・セット(東京)で一般上映中です。(こちらも参考)
乱雑文第13回(2004/3/16)
乱歩R、ついに終了しました。思えばあっけなさもありますが、来週から無いと思うと寂しくもあります。同時によみうりTVもドラマ枠も消滅してしまいました。
さて、最終回と、その前回のサブタイトル「怪人二十面相」。この意味では乱歩R全体の象徴でもありました。ということで、まぁ、少なくとも二十面相の名に無用な傷を付けることは無かったと言うことで由といった所なんでしょうか。最後まで甘い感想に終始しておきましょう。ドラマではじめて(あらためて)興味を持った方は、ぜひ原作を味わってみて下さい。
リンク集に《Rampoミステリ館》を追加しました。まだ出来たばかりの新鮮なサイトで、期待です。ぜひ訪問してみましょう。
乱雑文第12回(2004/3/5)
更新していないですな〜。一ヶ月更新しないと、このコーナーの立場がとても苦しいものになってきます。ちなみに10回と11回は《過去分》にあります。もし興味あらば、見て下さい。
で、まず「乱歩R・化人幻戯」の感想から。物足りない点や手ぬるさなどももちろん多々ありましたが、ストーリーの全体的な構成バランスの良さ、そして最終回への伏線を果たしていると言う面では良かった。本上まなみの役回りも今回はいとよろし。ということで私的には及第点は優に越えていると言えます。次回から始まる最終回が楽しみでなりません。二十面相を継ぐ者の狙いとは一体何なのでしょうか? 気になるところです。
次に更新情報ですが、リンク集に「WinterGarten」を追加しました。この「乱歩の世界」には不足している少年物情報が嬉しいサイトです。特に二十面相ファンの方ならお気に召すこと、請け負ってもいいくらいですので、ぜひ一度見てみましょう。個人的なお気に入りは「乱歩建物写真館」。
ついでに乱歩ではないですが、もう一つ更新情報です。昨日、「甲賀三郎の世界」の作品リストを更新致しました。まさに協力して下さる皆さま、さまさまといった感じです。久々に天理大図書館でも行って、まだ読んでいない大日本雄弁会講談社「キング」誌・作品とかを読まねばなりません。それにコピーも依頼せねばなりません。そもそも雑記録コーナーの新記事を執筆中のまま止まっています。いやはやなかなかやりたいことが貯まってしまっていますね。
乱雑文第11回(2004/3/1)
ぐああ、書いてないですなぁ〜(^^ゞ。ってことで、第11回だけど、先ずは、ようやく橋本五郎「疑問の三」を読んでみたので、その感想などを書いてみよう。
「疑問の三」というのは橋本五郎、唯一の長篇で、昭和8年に新潮社から出た新作探偵小説全集の第五巻として刊行されている。私はその初刊以降初再録となったと思われる「幻影城 1977年11月号、12月号」で読んだ。
事件の発端は、明治44年の一銭銅貨を握らされた連続殺人が発生、しかもどの殺人においても、医師の診断した死亡推定時刻より後に、既に死者のはずの者が何者かと寄り添って歩いたり身体を動かしたりしているのを、ハッキリ目撃されているという怪事件。主人公格の新聞配達二人も巻き込まれるが、果たして、この怪事件の真相と、そして疑問の三の意味とは!? 神戸と東京を舞台にした一大舞台の不可思議連続殺人コース、と言う展開
途中のプロット部分は興味深くもあるし、一線銅貨の謎、死亡推定時刻の謎なども面白くはあるが、長篇をもたせるには、くどすぎた点、または主人公格の中途半端な行動描写の点、序中盤プロットに対する後半から真相の拍子抜けの点など、力不足の点も多々あるのは否めない。が、実現性はともかくとしてトリックの面白さ、疑問の二番目の隠し方と行動背景は評価できる点だろう。
乱雑文第10回(2004/2/xx)
全く書き残していなかったので、乱歩R「陰獣」、「地獄の道化師」の感想を一応残しておこう。「陰獣」についてのこのドラマのコンセプトである妄想の恐ろしさを良く衝いて、良い作品に仕上がっていたと思う。「地獄の道化師」は帰宅が遅れて最初の15分を見逃してしまったのだが、佐藤仁美の演技力は美事だった思われます。しかし復讐の理由にしては、その方法がまるで間違えています。どう間違えているかは、まぁ、言わずもがなと言うことにしておきましょう。(2004/02/29記す)
乱雑文第9回(2004/2/11)
乱歩R「白髪鬼」。「暗黒星」同様、復讐譚としては、かなりのぬるさもあるが、まぁ全体的には、構成的には良かったかな、と思う。はかなさを感じさせるのもいいが、井川遥の頭の中が謎なだけに怖さも感じる。今回は、藤井隆らの存在感は非常に薄くむしろ邪魔者に近く、ギバと井川遥だけの世界だったと言って良かった。この二人の奇妙とも言える関係はよろしい。しかしやはり1時間では、時間不足なのはわかるが、人数を絞ってもっと濃厚な復讐をしてもらいたかった。復讐される側も応えて欲しかった。また白髪になる一時過程も少し描いて欲しかった所ではある。まぁ、井川遥の不気味な役柄に免じて、由としておこうか。
乱雑文第8回(2004/2/8)
《乱歩/探偵小説・雑情報コーナー》の、光文社版・江戸川乱歩全集についてだが、今月配本の記載を間違えていたので、修正した。しかし「新宝島」の文庫裏折り返しでは、「続幻影城」に印してあったのに、いつ変更したんだろうか? 謎である。
乱雑文第7回(2004/2/2)
乱歩Rの軽い感想。あとアップし忘れた前回の感想は過去分に所収しておいた。
南の楽園が、湘南海岸の楽園だとは…(笑)は、そのお金を掛けた楽園の家についてのツッコミはこの際、やめておくとして、全体的には良かったのではないかだろうか!? 美しさを追求しているわりには、美しい少年だけに狙いを絞ったのはどうかと思うが(まぁ、プラス美少年蒐集家なんだろうけど)、スイートルームでの醜い精神に対するゴミ袋というのは面白いと思った。ただ小林老人のボケは進行中の模様…。まぁ、黒蜥蜴事件は思い出せなくても全く不思議ではないけどね。
乱雑文第6回(2004/1/26)
(書いたも、他の更新作業が揃わなかったあおりで、更新するのを忘れていました(汗)
すっかり乱歩R感想コーナーと化してしまったな、と言われそうな体たらくですが、今回もその通りで、乱歩R「暗黒星」の感想を軽く記しておこう。
正直言って、今回は全体的に少々感心出来なかった。演技力と最後の切ない葛藤の辺りは良い。しかしあるいは仕方ないのかも知れないが、乱歩的な点があまりにも温[ぬる]すぎるというのが最大の難点。小林老人の陰が段々薄くなってきているのも、また言動も怪しくなってきているのも気になれば、三代目の前回に引き続く致命的な昏睡癖も気になる。時計塔が出たので、「魔術師」や「幽霊塔」、あるいはイレギュラーに「幽鬼の塔」あたりを期待したのに、それも空振ってしまったのも、もちろんあくまで勝手な単なる期待にすぎなかったものの、残念なところ。せっかくの時計塔、もう少し効果的に使って欲しかった。ちなみに面白かったのは、緊迫感のない堀越巡査部長の殉職セリフと、微妙に気になっていた二代目、また二十面相について触れたところってところか。
乱雑文第5回(2004/1/20)
遅ればせながら、乱歩Rの第2回、吸血鬼の感想です。
菅野美穂の演技力に最初から最後まで釘付けでした。これは素晴らしい。吸血鬼の衣裳がこれほど似合う人も稀有でしょう。劇中女優としての自然な範囲の豹変ぶりには驚きしかありません。(って菅野ファンだから人より持ち上げます)
さて、「吸血鬼」お話自体は、原作、完全無視でしたが、この乱歩Rの試みを、乱歩オマージュの作品集と捕らえている私からすれば、原作無視は、さほど悪い意味には響きませんでした。この気の持ちようは、原作の孫の話と言うことで、原作と異なるのは当たり前だと認識出来ているからと思われます。
難点は稚拙とも言える推理部分でしょうけど、私はこの話に推理を期待していなかったりします。現代ドラマ風な推理劇を持ち込む事は、むしろ作品を主をチグハグにぼかすばかりです。このTVドラマに期待すべきは乱歩的な散文詩が少しでも垣間見れる事だったりするのです。乱歩そのものを期待してはいません。それは無理というものです。期待するのは、あくまで乱歩的な風景です。
ということで、もし、乱歩Rに失望感を感じている乱歩ファンがおられましたら、視点を変えてみる事をお奨めしたい次第です。もちろん来週以降、どう転ぶかは定かではありませんけど…。
乱雑文第4回(2004/1/18)
光文社版全集の「新宝島」は従来のファンでも読んだことない人も多いのではないだろうか? この機会にぜひ、戦中の乱歩文学に触れて頂きたい。それに怪人二十面相などもそうだったが、戦前版と戦後版とで、大きく変更されている文章を比べてみるのも大変面白いだろう。その点、やはり光文社版の注釈はファン泣かせの代物なのである、と実感出来る。
乱雑文第3回(2004/1/12_2)
乱歩R「第1話・人間椅子」の感想です。
まず原作ファンとしての期待以上に描写、音楽などで妖しの雰囲気を発揮しており、この点では不満は少ない。
特に乙葉が初めて椅子に入るシーンなんては、戦慄のサスペンスを感じたほどであり、これは傑作かもの知れないと感じたほど。
武田鉄矢の表情を殺した狂気に取り憑かれた演技も美事。
もちろん、小林老人の「盲獣」らしき回想録(※原作では明智シリーズではありません)も、昭和初期の雰囲気抜群で、申し分なし。
明智の藤井隆が三流っぽくて頼りなげなのも、事件を電光石火の速さで解決してしまうと、話が成り立たなくなるからだろう。他の人の出番もなくなるし。
(以下、数行ネタバレらしきもの有りなので、注意。)
ただ返す返す残念なのは後半クライマックスの部分である。この展開なら、乙葉は美しく永遠の家具になって欲しかった。
しかも大家さんだけが普通の殺人被害者というのは頂けない。あれは要らないのではないか? 死んだ二人の椅子娘の手首が覗いていた理由も説明付かない上に、同じ条件の藤井が生きたまま、望まない永遠の椅子に誘われそうになっただけに妙な違和感を与えてしまう。
それと武田鉄矢のあの達観はなんだろう。人間椅子を理解し、尊敬してくれる弟子の乙葉椅子で満足の境地に到ったのか? 藤井に見抜かれそうになった事もあり、最後の覚悟を待っていたのだろうか?
それと、このドラマでは「人間椅子」は受け身の椅子だった。本来なら「人間椅子」は中の人が能動的に楽しむべき触覚遊戯のはずなので、この点も違和感を感じた点だった。
とまぁ、気になる点が後半に集中的に集まってしまっているが、全体的な出来は十二分に面白かったと言えるだろう。
最後に大滝秀治の小林老人の語りが気になった人は、ぜひ「盲獣」と言う原作を読んでみてください。創元推理文庫か春陽文庫に所収されています。
乱雑文第2回(2004/1/12_1)
まず新年も本サイトへご訪問頂き、ありがとうございます。引き続き、宜しくお願いいたします。今年の抱負としては、月に数度は頑張って更新し、常時掲示板を盛り上げていく事でしょうか。まさにとても簡単なようで難しい目標です(汗)。どうか応援してください(苦笑)。
いよいよ今日から「乱歩R」がスタートします。果たしてコメディ路線なのか、実はシリアス路線なのか? 第一回の人間椅子の描写方法はいかなるものなのかが注目されます。このドラマ、広告がいたる所にあります。駅で言えば、JR大阪駅やJR京橋駅にも大々的な広告があります。ライバルはSMAPです。ハッキリ言って強敵極まりないですが、それだけに第一回の出来に左右される気がします。連続TVドラマは酷い場合だと第3回くらいで悲惨な視聴率をたたき出します。と、早くも、とりとめが無くなってきました。いけません、最近は悪文化しています。とにかく第一回「人間椅子」に注目したいところですね。まさに家具業界に革命を起こすくらいのインパクトを期待します。じゃなくて、江戸川乱歩ファンの新規開拓と、既存の潜在ファンの掘り起こしに期待です。
乱雑文第1回(2003/12/28)
雑文を始めようと思ったので、始めて見た。ただ続かなかったらあっさり止めるだろう。
さて、2003年は江戸川乱歩関連について言えば、大当たりの年だった。大きな所だけでも、先年末の「幻影の蔵」の勢いのまま、2月の池袋の乱歩展に始まり、夏から約15年ぶりの江戸川乱歩全集刊行を挟みつつ、末には江戸川乱歩著書目録まで登場。まさに至れり尽くせりであり、生誕110周年になる2004年もこの流れが続くことを期待されるだけに嬉しい所である。
さて、個人的には特に夏以降は、脳味噌も精神もオーバーフロー気味で、探偵小説に限らずあらゆる気力が減退してしまい、あまりサイト更新にも、読書開拓にも、探偵小説考察にも時間をほとんど掛けることが出来なかった。この流れは私自身止めたい所ではある。とりあえずあらゆる事象に対する気力の回復を急務としたい所だ。
では、雑文最後に、この一年間訪問して下さったあらゆる皆さまへ告げて。2003年はありがとうございました。このまま2004年もよろしくお願いいたします。2004年は、さる年だけに「目羅博士」が注目されたりするかもしれませんね。