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No[1954][Subject] というわけでwささっと読んでみました「啄木鳥探偵處」 2020/03/22[日]-13:57:28 この書き込みにレスを
  小笠原功雄  
読んでみてなるほどと思いました。刊行されたのは前世紀末ですが、主役の探偵コンビ、啄木と金田一京助の若き日の掛け合い(啄木の短い生涯は周知のところ)が、むしろの当世風のアニメキャラクターづくりに向いている、とも読める。しかし原作もその作者、伊井圭氏も知る人ぞ知るのみなのは、同氏の作家デビューが遅く、寡作でしかも既に天寿を全う、とは言えない年齢で他界されている為のようです。※作品を読むと実に惜しまれることです
さて、同作の感想ですが、短編連作で明治末、かの浅草凌雲閣を舞台背景にした連作。しかし、私の予想と違って大正デモクラシー、ノスタルジーものとは、ちょっと世界が違う感じ。乱歩ファンお馴染みの小道具、大道具、所謂ガジェットが頻出するのですが。いずれも描写が突き放した感じ。端正な叙述と構成になっています。本格ミステリーとしても技巧派です。
その一方で人物の動機の描写はかなり深く濃厚、当時の事件などへの思い入れは、郷愁というより政治風刺的(この辺り、文庫版の解説でも指摘されています)。
かといって、今日的な歴史上の人物オールスターものでもなくて、ほとんどが架空の世俗的な人物への哀感あふれる、「人情もの」です。
そしてネタバレにならないといいのですが、※以下注意。
「平井太郎」の絡め方は、初期乱歩も短編に用いた文学的な構成の中で最後に登場するだけ。変な言い方ですが乱歩と乱歩の世界を乱歩とは対照的な文体の中に落とし込んだ、とでもいいましょうか。
ここでどうアニメ化されるか、私得意の当たらない予想をしておく(笑)と、これを今風に実在人物オールスターかつ美形キャラ、BL風、派手派手しいアニメ化になるんじゃないでしょうか。乱歩は小林少年的な配置となるのではないか。はてさて(笑)。


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