大江戸怪物団

登場人物
(第一回の乱歩執筆分のみ)
怪物達(蘭陵王,迦楼羅,力士,退宿徳,納蘇利,崑崙八仙),島津斉興とその行列(二階堂主計,玄長,猿渡源太夫,調所逸作,海老原刑部,酒匂武兵衛,喜多善八郎など

主な舞台
(第一回の乱歩執筆分のみ)
箱根の関所を越えて芦の湖・権現坂を過ぎ、湯本村へ向かう山中

作品一言紹介
『面白倶楽部』昭和三十年八月増刊に一挙掲載された連作中篇時代小説。江戸川乱歩、城昌幸、角田喜久雄、土師清二、陳出達朗とリレーしていった。島津斉興の大名行列に襲いかかるは、怪物団一同。大名行列、大長櫃を江戸へ運んでいたのだが、これを狙いて、いや取り返すべく行動していたのだ。怪物団の力の前に、島津の侍達も必死に防戦するも・・・・・・・・。と言う展開だ。いつの間にやら恋愛的要素が大きな力を得るようになるこの時代小説、実は乱歩が書いた珍しすぎるジャンル、と言える恐らく唯一の時代物なのだ。その点で、非常に興味深い一篇と言うことが出来るだろう。

比較的最近の収録文庫本
講談社文庫・江戸川乱歩推理文庫『畸形の天女』
春陽文庫・合作探偵小説『女妖』


(注意)残念なことに講談社文庫と春陽文庫は品切・絶版中・・・


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