江川蘭子

春陽文庫・「江川蘭子」画像

登場人物
(第一回の乱歩執筆分のみ)
江川蘭子,その実の父母,一人の小父さん,江川作平,江川お駒,小学校関係者,曲馬団関係者,戸山定助,戸山家コックの爺や,アダムス四郎など

主な舞台
(第一回の乱歩執筆分のみ)
東京(国技会館,両国橋),関西の大都会,阪神沿線の洋風別邸,神戸元町通り

作品一言紹介
『新青年』昭和5年9月から翌6年2月まで連載。
物語の主人公たる妖艶美女江川蘭子は赤ちゃんの時から異常な育てられ方をしたばかりでなく、親殺しの殺人現場に立ち会う過酷な運命に遭遇しなくてはならなかった。その後、蘭子は成長しするに従ってその異常性と美貌とに磨きをかけていき・・・・・・・・・。乱歩『発端』(「赤き泉」「軽業師」「眠り薬」)の後を受けて、横溝正史『絞首台』(「蘭子の倦怠」「モダン・サロメ」「あざみの花」「陰気な一家」「死刑執行人」)、甲賀三郎『波に躍る魔女』(「狂った混血児」「幽霊屋敷」「黄死病」「波に躍る美女」「奇怪な手紙」)、大下宇陀児『砂丘の怪人』(「妙子失踪」「犠牲者の首」「伝右衛門の秘密」「砂丘の怪人」)、夢野久作『悪魔以上』、ラストに森下雨村『天翔ける魔女』(1〜5)と繋がっていく連作探偵小説。

ネタばれ感想
(ネタばれ感想の「連作『江川蘭子』を読んで」です。当然ですが、未読の方は読まない方がいいです。)

比較的最近の収録文庫本
講談社文庫・江戸川乱歩推理文庫『畸形の天女』(乱歩分のみ)
春陽文庫・合作探偵小説『江川蘭子』


(注意)残念なことに講談社文庫は品切・絶版中・・・


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