防空壕


登場人物
市川清一,警防団の人々,女,宮沢とみ

主な舞台
大塚駅(山手線?)周辺〈豊島区内〉

作品一言紹介
戦時中が市川清一にとっては生涯一生き甲斐のあるときだった。彼は空襲を美しいと感じていたのだ。かの東京大空襲の時も彼は一人、ただ逃げまどうだけの他人とは異質のことを考えていた。だが、その彼が思わぬ所である錯誤を起こしてしまう。その錯誤とは・・・・・・?

章の名乱舞(参照はちくま文庫)
【一、市川清一の話】【二、宮園とみの話】

※(異本たる春陽堂バージョンに於ける異章題)
無し

著者(乱歩)による作品解説(ちくま文庫引用)
「文芸」昭和三十年七月号に発表。戦争中に夜間空襲を受けた体験を描いて、意外な結末をつけたもの。B29の空襲を恐怖するよりは、夜の大空の美しさにうたれたことを書いたものである。


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