大東京写真案内

博文館新社刊/博文館編纂部編集/1990年9月28日第一刷発行

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梗概
昭和八(1933)年に博文館から出た本の復刻版。大東京三十五区が誕生してまもないころに撮られた空撮写真が満載であり、構成は本の表題の示すとおりの東京案内を主としている。当時の大東京の様子がまざまざと甦る、貴重でかつ興味深すぎる一書だ。

くわえて我らが乱歩作品を読む上での、舞台をより正確に空想するための一助になることも間違いないだろう。わざわざ言うまでもないが、乱歩がもっとも多く小説を執筆した時代の懐かしき東京の姿なのだ。「木馬は廻る」ではないが郷愁を感じるではないか。

目次は省略するが、大東京三十五区別に、それぞれ写真付きで名所の紹介したり、主な観光ルートの紹介、交通網の情報や近代都市には一寸意外な写真などなど。とにかく内容満載の160ページ。値段も2800円だし、舞台に興味を持った人には特にお奨めするしかあるまい。