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(旧)真実究明掲示板の過去ログ3


テレーズ
さんの疑問
先日「何でも掲示板」のほうで乱歩のパスティーシュの話題が出ましたね。ところで横溝正史のパスティーシュもかなり読んだのですが、全て金田一物ばかりで、由利・三津木物を見たことがないです。誰か書いた人はいるのでしょうか?教えて下さい。

・バスティーシュ・・・・すみません。これもなんのことだか・・・・ええ[ほろ酔い加減]
・<ほろ酔い加減さん パスティーシュとは贋作のことです。よく考えると、由利先生なんて一般の人は知らないから、本になるわけないですね・・・[テレーズ]
・ほう、贋作ですか。勉強になります。わざわざのお答えありがとうございました。さっそく・・・・ええ[ほろ酔い加減]
・由利先生全集とか、光文社文庫とかハルキ文庫に出してくれませんかね〜[アイナット]


波越ファン
さんの疑問
はじめまして、初歩的な質問なのですが、波越警部補のフルネームを教えて下さい。

・私は知らないですね。あんまり気にしてませんでした。結構ファンの人っているのですかねぇ? ええ[ほろ酔い加減]
・いまの無参照時点ではわかりませんです。名前あるんでしょうかね?ところで波越さんって警部では!?[アイナット]
・(こちらに書き込みし直しました)少年物でおなじみの中村警部は「善四郎」、横溝作品での準レギュラー、磯川警部は「常次郎」であることが『悪魔の手毬唄』、等々力警部は「大志」であることが何と『病院坂の首縊りの家』で初めてわかったのですが、波越警部は、ウーン……。この人と『吸血鬼』『人間豹』に登場する恒川警部はファーストネームがわからない。僕は作品では警察批判をしている割には、こうした名探偵の相棒の警部さんたちが大好きで、今度の講談社ノベルス新刊でもヌケヌケとそういう人を出してしまいました。というわけで、おそらく波越警部については苗字のみということでご勘弁ください。つまり鬼貫警部と同様ということで……。なお、最近、一部のドラマで「浪越」と表記されているのはなぜでしょうか? [芦辺 拓]
・やはりTVドラマの「鬼貫八郎」という人物は「鬼貫警部」とは別人なんですね(笑)。それとやはり「浪越」問題はワープロの安易な変換ミスのせいでしょうか?。・・・・・・・そういえば、徳間文庫「歴史街道殺人事件」を最近読了したのですが、そこでもあるキャリアな警官が・・・・・・・・で愉快でした(^^)[アイナット]
・浪越警部って、ドラマだと荒井注が扮してましたよね?[江川蘭子]
・浪越警部って、ドラマだと荒井注が扮してましたよね? [江川蘭子]


あいなっと
さんの疑問
ヴァン・ダインには12の長篇以外にいくつか取るに足らない短篇があると、「グリーン家」の解説に載っていましたが、それは邦訳されたことはあるんでしょうか?あるいはその短篇は何作くらいあるんでしょうか?

・短篇はわからないけど、前どこかの会社から、S・S・ヴァン・ダイン原作のラジオドラマが、カセットで販売されていた気がします。確か「ミゼット・ガン殺人事件」という題名で、ファイロ・ヴァンスが登場していました。[テレーズ]
・う〜ん、それ以前に「グリーン家」を私は知らないですね。勉強せねば。ええ[ほろ酔い加減]
・僕も現物に触れてはいないのですが、たぶん当時のヴァンス人気に乗じたものでしょう、犯罪実話をベースにした短篇が何作か書かれたようです。「新青年」に「毒」「伯爵殺人事件」「ベッケルト事件」「クライド殺害事件」などが訳され(最後のものは戯曲らしい)、近年になって「ドイツの犯罪の女王」がミステリマガジンに訳されています。とにかくクイーンの短篇などとは比較にもならないし、ヴァン・ダインの長篇シリーズと並べて論じるべきでもないでしょう。あと「青い外套の男」が「新青年」に訳されたと森英俊氏の『世界ミステリ作家事典』にはありますが、その原型である私家版の『ミステリ作家名鑑』で見ると、これはヴァンスものとなっていないので保留としておきます。それにしても『グリーン家』がそういう状態だとすると、僕らもいよいよ考えなくてはなりませんね。[芦辺 拓]
・それより、テレーズさんの「ミゼット・ガン殺人事件」が気になる……。これは日本国内でそういうタイトルで発売されたものでしょうか。むろん英語版ですね?[芦辺 拓]
・>芦辺 拓さん  かつろうさんという方の「風読人:ふーだにっと」というページに「ミゼット・ガン殺人事件」について詳しく書かれていました。どうやら英語教材用のカセットのシリーズのうちの一巻で、日本語でも聞けるようですね。[テレーズ]
・芦辺 拓さん、丁寧な回答ありがとうございます。一応は邦訳されてはいたんですね。テレーズさん、ありがとうございます。私も「ミゼット・ガン殺人事件」を見に「風読人」さんに行ってみます。それにしてもヴァンスの活躍の場は、一ダース以上あったんですね(^^)[アイナット]


テレーズ
さんの疑問
「探偵同士による推理合戦」という要素(たとえば乱歩の『悪魔の紋章』等)はファンに歓迎されるそうですが、初めてこの設定を取り入れた作品はなんでしょう?あとどんな作品があるんでしょうか?

・個人の意見で恐縮ですが、私は『推理合戦』なるものが嫌いです。あれって、一種、犯罪を楽しんでいる向きがありませんか? 私にはそう思えてしかたないのですが、皆さんはどうですか? 関係ないですか。そうですか。ええ[ほろ酔い加減]
・やはり「リュパン対ホームズ」、あるいはこれはちょっと違うな「ブラウン神父対フラウボー」、「黄色い部屋の謎」とかも探偵複数登場するし[あいなっと]
・フォルチュネ・デュ・ボアゴベ作『ルコック氏の晩年』、黒岩涙香の訳では『死美人』となっていますが、そちらでは引退したパリきっての名探偵・善池零骨(=ガボリオ創造のルコック)とロンドンからやってきた探偵・鳥羽育介(とりは・いくすけ、原名不詳)と英仏の意地をかけた推理合戦を繰り広げます。たぶん、これが複数探偵もののごく初期の例で、その後のパターンを作ってしまった観があります。古典名作の某長篇、江戸川乱歩の通俗長篇2つ、浜尾四郎の某作……。ついでながら『死美人』は吉川英治の手で『牢獄の花嫁』に翻案されて、こちらでは江戸の元名与力・塙江漢と大坂町奉行所(東西どっちだっけ?)の現役与力・羅門塔十郎と戦います。何しろ、『ルコック氏の晩年』=『死美人』=『牢獄の花嫁』で勝負がかかってるのは、老いた名探偵の息子が結婚を直前に殺人犯として捕えられ、まさに死刑寸前という事態なのですから大変です。それにしても、黎明期の探偵ものっていいですね。息子に死刑判決が下りたところで老探偵は半狂乱になって行方不明。ところが、その後まもなくインドからやってきた大名のマホラジャ殿下がパリの社交界で話題を呼ぶのですが、その正体というのが……いやあ、この味はとても現代では出せません。[芦辺 拓]
・御親切な回答をありがとうございます。「推理合戦」物は『毒入りチョコレート事件』や『髑髏城』ぐらいしか知らなかったので、大変勉強になりました。あと嫌いな人もいるのに無神経な質問をしてしまい、反省しています。[テレーズ]
・いやはや、反省する必要などありませんです。ここは推理ファンの集まるページです。嫌いな私のほうが悪いのですから。ええ[ほろ酔い加減]


S・フォード
さんの疑問
乱歩は男色家だったのですか?

・各種評論をご覧ください。結論から言うと、どう考えても「男色家」とはいくら何でも言い過ぎだとわかると思います[アイナット]
・乱歩はただ、そのテの文献を集めてただけですよ。浜尾四郎はそれ以上の蒐集家ですが。[テレーズ]
・「男色」という言葉は語弊があるので、「同性愛」としますが、乱歩は、「同性愛的志向」(嗜好でなく志向。似て非なるものです)はあっても、「同性愛者」ではなかったと思います。否、寧ろ「同性愛研究者」であったのでしょう。[松村武]
・気をつけましょう。最近では『ホモ』や『男色家』という言葉は差別用語と見なされている向きがあるようですよ。ええ[ほろ酔い加減]
・学生の頃、”かれ”に一生の恋を捧げてしまった。。なんて、ありますが一過性のもので、男色とは、違うとおもいます。[Patty]
・江戸川乱歩が同性愛者であったかどうか。これは当人でない以上、あくまで推測の域をでません。随筆『乱歩打明け話』には、乱歩の中学校のある同級生との”恋愛”(あえて恋と呼ぶのなら)のエピソードを乱歩は告白しています。これをみる限りではたしかに乱歩には同性に心惹かれた一面はあったようであるそうですが、それも非常に内気でプラトニックな関係であったことも述べてます。乱歩にとって同性愛というのは、性的倒錯のそれではなく、強い好奇心の産物だったんでしょう。[E・キング]


E・キング
さんの疑問
『屋根裏の散歩者』のアイディアの元となった、鳥羽造船所勤務時代に押し入れに篭って居留守を使っていたというエピソードがありますが、このとき押し入れの壁に「アインザムカイト」という文字を刻んだと乱歩は回顧していますが、この言葉の意味は一体なんなんでしょうか?英語かなにかなんでしょうか?

・「アインザムカイト」は「Einsamkeit」、ドイツ語で「孤独」の意味です。うーん、乱歩らしいとも言えるし、月並みなセリフでもあるし。旧制高校生など、戦前の若者にとってドイツ語は、一般教養の一つだったようですね。[松村武]
・レス遅れました。すいません。なるほど、ドイツ語なのですか。気になってた疑問が氷解しました。ありがとうございます。しかし一般教養でドイツ語なんて習っていたとは、、[E・キング]
・ほう、ドイツ語ですか。そういえば、日本人にとっては英語よりもドイツ語のほうがとっつき易いというのは本当なのでしょうかね? ええ[ほろ酔い加減]
・ごめんなさい。ここで言う「一般教養」とは、一般的な教養として、当時の若者はドイツ語を良く知っていた、という意味で、大学の「一般教養科目」ではありません。なお、ドイツ語は当時、旧制高校で必修科目だったと思います。当時の若者は、「ゲル」(お金)とか「ゾル」(兵隊)などの隠語を使っていたようです。因みに「アルバイト」も、当時の学生達が使っていたドイツ語の隠語が、現在まで残ったものです。[松村武]


まんまる
さんの疑問
未邦訳のホームズ作品って何作残っているんでしょう?私の知っている限りでは61作(長編4作、中短編57作)が日本語訳で発表されています。久しくホームズからは遠ざかっているのでうろ覚えなのですが、未だ何作か未邦訳作品があるという記事を、目にしたことがあったような無かったような・・・?どなたか具体的な作品名と入手方法を教えてくださいませんか?出来れば手に入れて老後の楽しみに取っておきたいと思っています。ひょっとしたら、私の完全な勘違いと云うこともあり得るのですが。最近、現実と妄想の区別がつかなくなってきているからなあ(笑い事では済まされない)

・上の文は、「ねらわれた男(THE MAN WHO WAS WANTED)」を57番目の短編として既に数えてあります。ドイル氏の死後、’48年にコスモポリタン誌に掲載されたそうです。これファンには認知されていないようだけど、乱歩先生は気に入っていたらしいですよ。[まんまる]
・え? ろ、老後・・・・ですか? しかし年を取ると老眼で本を読む気がしなくなるというのは本当なのでしょうかね? ええ[ほろ酔い加減]


あいなっと
さんの疑問
現在、リュパン(ルパン)はフランスと日本だけでしか、読み継がれていないという知識を得たのですが、ホームズやブラウン神父は全世界で読み継がれてるんでしょうか?それともやはり英米日(仏)だけなんでしょうか?

・何か文の切り方、大失敗ですね(^^;[あいなっと]
・知りませんです。ええ[ほろ酔い加減]
・ 土曜日、拙著『名探偵博覧会 真説ルパン対ホームズ』の執筆に際し、お世話になった《ルパン同好会》の集会が京都のその名も喫茶「アルセーヌ・ルパン」に行ってきましたので、その折、会員の方々に聞いてきたことを書き込んでおきます。結論から言うと、読まれています。韓国・台湾ではポプラ社の南洋一郎訳やくもん出版のマンガ版などが出版されているほか、イタリアでは何と独自の「ルパン三世」物語まで書かれているというのです。日本のモンキーパンチ氏原作のものとは全く無関係な独自のキャラで、いかに本家ルパンの知名度が高いかの証左でしょう。ドイツではヘルマン・ヘッセ監修の世界文学全集にルプランのルパンものが何編も採られたり、三度もルブラン全集が出ているそうです。あと、これは僕がいつか新聞で読んだのですが「フランスの小学生にルパンのことを訊いたら知らなかった」というのはかなりうそ臭いそうです。ただし、フランスの子供たちにとっては、まず「テレビで見たことのあるヒーロー」だそうです。なるほど、ジュヴナイルではなく大人ものの小説の主人公なのだから当然ですね。確かに、ルパンものが書かれるやすぐ英訳されてアメリカやイギリスでむさぼり読まれたほどのポピュラリティはないのかもしれません。しかしそれは過去の、しかも外国作家である以上当然で、そんな中で怪盗ルパンの健闘ぶりは瞠目に値します。ましてホームズが読み継がれていることは論を俟ちませんし、ブラウン神父の場合は哲学性や逆説など大衆読物としては浸透し得ない点はあると思いますが、読まれてないってことはないでしょう。そういえば僕らが過ごした本格暗黒時代には、ことあるごとに「トリックだの名探偵だの言ってるのは日本だけ」と耳にタコができるほど言われましたねえ。あんなインチキ情報、悪意ある嘘にはもう惑わされないようにしたいものです。[芦辺 拓]
・すみません、書き出しの文章が変になってしまいました「……《ルパン同好会》の集会が京都のその名も喫茶「アルセーヌ・ルパン」で開かれ、私もそこに行ってきましたので」てなことです。[芦辺 拓]
・なるほど完全なインチキ情報に踊らされていたようです。探偵小説ではあまり耳にしない国家っぽい韓国、台湾、ドイツやイタリアなどいわば世界中で読み継がれていることがわかっただけでも安心いたしました。ご教示ありがとうございました。それにしても、京都に喫茶「アルセーヌ・ルパン」、さすがパリの姉妹都市(だったですよね)。今度探したいところです(^^)[アイナット]


松村武
さんの疑問
「二銭銅貨」について、昔から疑問に思っていたのですが、この話は「私」が「松村武」にトリックを弄して騙す話ですよね?「私」は最後の最後まで、自分が仕掛けた暗号であることを隠していた訳だし、初めて読んだ読者は、ラストで必ずビックリする筈。ということは、これは「記述者=犯人トリック」を使った作品だと思うのですが、乱歩自身の自作自註にも、その他の評論(中島河太郎、権田萬治など)でも、その点に触れた文章を読んだことがありません。これは何故でしょうか?犯罪事件ではないからかな?

・これはわたしの勝手な考えなのですが、「二銭銅貨」のトリックは、やはりあの点字の暗号に主眼がおかれているからではないでしょうか?この日本ならではこその暗号トリックの独創性が、この作品のもっとも顕著な性質でありますし、記述者=犯人の真相部分は、むしろ結末を飾る付属的なものと考えられていて(松村さんがおっしゃるように、犯人当ての探偵小説ではないのだし)、わざわざ取り上げる必要もないと思われていたのではないでしょうか?[E・キング]
・ご指摘有難うございます。確かに、暗号が解読されたと思ったら、それが更に暗号になっていた、という点に誰しも驚くのであって、この暗号が「私」の悪戯だったことに驚く訳ではないですものね。[松村武]
・そろそろ眠くなってきました。ちなみに私はニ銭銅貨って今だ実物を見たことがありませんです。ええ[ほろ酔い加減]
・あれには私も驚いた。まさかあんなどんでんがえしが・・・。[ヒカル]
・ところで、ニ銭銅貨持ってます。浅草のコイン屋でみつけて思わず買ったのです。800円位だったかな。[えふくん]


シュン
さんの疑問
すいません。下記の疑問の続きを書きます。いきつけの本屋を何軒か探したのですがどうしても見つかりません。もし出版されているなら出版社名も教えていただければ幸いなのですが。

・「続幻影城」ですか。10年位前に出た講談社の「江戸川乱歩推理文庫」に収められたけど、これは多分、絶版です。講談社のハードカバー版全集は無いだろうし、河出文庫のエッセイ集「クリスティに脱帽」に、エッセイの幾つかが収められているかも知れませんが、不完全でしょう。古本屋で、前述の全集を探す以外に無いと思います。[松村武]
・たまにXXオークションとかで、見ますね。金があれば買いたい講談社文庫全巻セット[あいなっと]
・最近は絶版ものもダメモトで注文すると復刊されやすいと聞きますよ。関係ないですけどね〜♪ ええ[ほろ酔い加減]
・ハヤカワのハードカバーという手もありますね[あいなっと]
・上の言い方に追加分ですが、ハヤカワの「続幻影城第三版」が現行商品であるはずですよ[あいなっと]
・京都・河原町通りの「談」って本屋にありましたよ。ダンボールのブックケースに入った辞書のような大層な本だったような・・・?[真下雅彦]
・・・・京都・四条通りの間違いでした、訂正します。(2000年3月末ぐらいの話です。)[真下雅彦]


シュン
さんの疑問
「続幻影城」は現在、出版されているのでしょうか?いきつけの

・♪♪〜。わたしゃ知りませんです。失礼しましたよ、どうせ。ええ[ほろ酔い加減]


小峰和也
さんの疑問
「孤島の鬼」の「深山木」さん…。何て読めば良いのでしょうか…(笑)。後諸戸さん贔屓の私は最後の最後で何故彼があんな目にあわなければならなかったのか憤懣やるかたない思いなのですが(笑)。

・うーん、「みやまぎ」さんじゃいけないんですかねえ・・・。私はそう思っていました。[みづま]
・・・・・わ、私はそのまま「ふかやまき」と読んでいました。恥ずかしいですね。諸戸さんについてですが、やはり当時はゲイに対しての偏見があったのでしょう、きっと。うん、そうに違いない・・・・と、私は思ってるんですが。ええ[ほろ酔い加減]
・春陽文庫にはフリガナがあります。「みやまぎ」さんでOKです[あいなっと]


うわん
さんの疑問
ポワロがよく「灰色の脳細胞」と言ってますが、これは何のことでしょう?もしかして、かつて流行っていたことでもあるのでしょうか?原典を知っている方、いましたら教えて下さい。

・この投稿は珍しく乱歩作品と関係ないようですね。関係ありませんが。あ、私ですか? 私もこの質問については分からないです。失礼しました。ええ[ほろ酔い加減]
・私も深く考えたことがなかったです。灰色の脳細胞、ただの口ぐせだと思ってました。[あいなっと]
・「灰色の脳細胞」脳の中で推理する時に使う部分?だと思いました。[コトルバス]
・脳細胞ってよく考えると何色かわからない^^;。脳ミソなら茶色だけど・・・。[ヒカル]
・(はじめまして)解剖学的に厳密には「脳細胞」というのは正しくは「脳神経細胞」で、核やミトコンドリアといった細胞小器官を含んだ部分である細胞体が集合している部分を「灰白質」                                                [めぐ]
・(すみません途中で送っちゃいました) といい、刺激を伝える神経線維がある部分を「白質」といいます。たぶん前者の「灰白質」のことを指しているのではないでしょうか?ちなみに灰白質は脳の表層に分布しています。このなか[めぐ]



さんの疑問
大学推理研の新人に読ませるなら、新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』と角川ホラー文庫の『鏡地獄』のどちらが適当でしょう?

・個人的には「パノラマ島奇談」が入っている『鏡地獄』を推したいのですが。[鳥]
・個人的には、やっぱり、新潮「傑作選」だと思います。日本の探偵小説史上、絶対に外せない作品揃いですから(外しても良いかなと思える作品は一編もない。その濃密感は、ホームズ、ブラウン神父の第一短編集、創元「カー短編集1」に匹敵すると思います)。また、荒正人の解説(現在の版も彼の解説ですよね?)も要領を得ているし、文学史上の位置づけも簡潔に述べられていますから。但し、乱歩マニアになって他の文庫版で揃え出した時、僕は何故か、損をしたような気がしましたが。[松村武]
・新人の方に読ませるなら『傑作選』を推します。乱歩作品の精髄といえる収録の9短編は、乱歩が作家としての本分を最大に発揮した初期時代の(悪くいえば自信にあふれていた頃の)まさに”代表作”に他ならないし、純本格推理、猟奇趣味、怪奇幻想といった乱歩を特徴づけるジャンル分けでも非常にバランスがとれています。松村さんも書かれているように、解説も作品の背景と作者の経緯を知る上で大変親切です。贅沢をいえば、『押絵と旅する男』あたりがもう一編加わっていれば、さらによかったと思えるのですが。角川ホラーの『鏡地獄』は『パノラマ島奇談』を収録していて充実度はありますが、ややラインナップがホラー系統に偏っている感を覚えますし、『傑作選』の方は本の厚さからも手間をかけずに読みやすく、なおかつ飽かせぬ名品が揃っているので、あくまで入門編ということで僕はこちらが適当ではないかと思うのですが。[E・キング]
・なるほど、解説までは思い至りませんでした。アベレージの高い短編を読ませるか、それとも一か八か濃いところをぶつけてみようかと迷っていたのです(笑)。いや、大変参考になりました。松村さん、キングさん、どうもありがとうございます。[鳥]
・私の初文庫本は「傑作選」だったのだ。だから・・・「傑作選」(全然理屈も何もないけど)。[ヒカル]
・私は「パノラマ島奇談」の信奉者ですからねぇ・・・・。ええ[ほろ酔い加減]


エル
さんの疑問
「うつし世は夢,夜の夢こそまこと」というせりふはどの作品に載っているのでしょうか?

・乱歩の小説には出て来ないと思います。確かエッセイの方で、「ポオとデ・ラ・メイアの文章から拾って、自分なりに縮めて「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」と色紙などには書いている」云々との説明があったと思います。ポオとデ・ラ・メイアの文章を今、思い出せませんが。[松村武]
・デ・ラ・メイアの文章、ちょっとだけ思い出しました。「我が望みは、いわゆるリアリズムの世界から脱却することにある。空想的体験は現実に比し、一層リアルである」云々だったかな?ポオの方が思い出せない。どなたかフォロー願います。なお、老婆心ながら、デ・ラ・メイアは19世紀イギリスの怪奇小説家です。創元「怪奇小説傑作集」、「怪談(恐怖?)の愉しみ」等に短編あり。少々古めかしいですが。[松村武]
・どこでこの言葉を読んだのか、私がエルさんに質問してみたい気がします。あ、でもそれは掲示板でですよね。ええ[ほろ酔い加減]
・ポオの言葉も分かりました。「この世の現実の出来事は、私にとっては単なる幻影に過ぎない。これに反して、夢の中の物狂わしき影像こそ、私の日々の生命の糧であり、更に強く、かかる夢の国のみが私にとっての全実在である」です(乱歩「探偵作家としてのエドガー・ポオ」、創元文庫「ポオ小説全集4」解説より。但し、出典のポオの著作は知りません)。これと上記のデ・ラ・メイアの言葉にインスパイアされて、乱歩が作った言葉が「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」です。[松村武]
・久世さんの小説で多用されてますね、このセリフ[あいなっと]