真実究明掲示板

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77 白髪鬼
投稿者 ケイナ 投稿日 2002年12月22日17時51分
すいません、また質問です。
涙香、乱歩が書いた「白髪鬼」の原作である「ヴェンデッタ」の作者、メリー・コレリ女史はどこの国の人でしょうか?アメリカかイギリスだと思うんですが、もし確かな方がいらしたら教えてください。

 また、涙香の「白髪鬼」の主人公の露馬内波漂さんはどこの国の方でしょうか?先日山梨の県立図書館から本を取り寄せてもらって読むことが出来たのですが、持ち出しもダメだしコピーもダメなため、内容をメモるのに精一杯で、そこまでメモっていませんでした。イタリア人か、フランス人か、でも作者がアメリカかイギリス人だったら、主人公もイギリス人かと思うんですが、どなたかご存知でしたらよろしくお願いします。


Re: 白髪鬼
投稿者 ケイナ - 2002年12月24日00時28分
すいません。
判明いたしました。
メリー・コレリ女史はイギリス人で、主人公はイタリア人でした。
76 また教えてください
投稿者 ひでお 投稿日 2002年12月19日14時01分
以前に質問させていただいた者です。
ケイナさんに「国文学 解釈と鑑賞」のことをおしえていただき、学校の共同研究室でスタッフの方に聞いてみたのですが、「何年の何巻、何号かがわからないと・・」と言われてしまいました。
ケイナさんのお話では乱歩の特集号があったようなことでした。どなたかこの号のことをご存知の方はいらっしゃいませんか?ケイナさんもご覧になっていればぜひ教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。


Re: また教えてください
投稿者 ケイナ - 2002年12月19日23時59分
私がコピった分は、「国文学 解釈と教材の研究」は平成3年3月号 第36巻3号、「ユリイカ」は1987年5月 第19巻第5号、「国文学 解釈と鑑賞」は1994年12月 第59巻第12号です。
この3冊は一冊まるごと乱歩特集!みたいな感じですから、読めるとかなりお得です。「国文学」はまぎらわしいことに二つあって、出版社とサブタイトル(?)が違うんですよ。「ユリイカ」はさっき資料の山のなかから出てきました。

Re: また教えてください
投稿者 アイナット - 2002年12月20日01時32分
ちょっとWEBを彷徨っていると、http://www2.snowman.ne.jp/~genius/page/ranpo01.htm(特に参考文献の論文を注目ですね)を見付けました。どうやらこの方も卒論を書いている人のようですね。

それにしても畑違いの学問をやっていた身からすると、乱歩で卒論とは頗る羨ましい限りですね。

たびたびありがとうございます
投稿者 ひでお - 2002年12月20日11時36分
ケイナさん、たびたびどうもありがとうございます。さっそく研究室に保管されているか探してきます。助かります!
アイナットさん、ウェブの情報をありがとうございます。早速訪れてお気に入りに登録しておきました。まだ卒論も準備段階に入ったばかりですのでとても不安なのですが、みなさんの掲示板のお話を拝見していると参考になります。またご質問してしまうこともあるかもしれませんがみなさんよろしくお願いします。
75 サテュール?
投稿者 ケイナ 投稿日 2002年12月17日21時06分
乱歩の『郷愁としてのグロテスク』というエッセイの中で、「サテュール」ということばが出てきます。どうやら乱歩は「サテュール」に「グロテスクの甘き郷愁」を感じるらしいのですが、そもそも「サテュール」とはなんなのでしょうか?
もしご存知の方いらっしゃったら教えてください。


Re: サテュール?
投稿者 アイナット - 2002年12月19日01時18分
たまにはレスを、考えましたが、サテュール…、わからないですね。何となくフランス語っぽいので、辞書を引いてみると、satyreで、「色情狂」やら、「ギリシャ神話のサチュロス(半人半獸の好色な森の神)」とかが出てきましたが、正しいのか間違っているのかもわかりません。まぁ、併記して並べられている例をみると、サチュロスは正しようにも見えますけど。

因みに最初は、サ・テュ−ルではないかと思って、se tuerに当たりましたが、この「自殺をする」は発音が全く違いますので、却下しました。

サテュール!
投稿者 ケイナ - 2002年12月19日06時30分
ありがとうございます。
フランス語ですか・・・。
私も、パン神と並んで載っていたので、半人半獣の神様で当たりかと思います。
しかし、乱歩は不思議な感覚の持ち主ですね。グロテスクの甘き郷愁・・・。
だから、あんなにおもしろい作品が書けたのでしょうけど、乱歩を研究すればするだけ、普通の人は作家になれないんだなぁと感じました。
74 教えてください
投稿者 ひでお 投稿日 2002年12月3日15時38分
はじめまして。大学のゼミで乱歩の作品研究の発表をしているものです。実は大学に乱歩に関する資料や文献が思いのほか少なく、古本屋で乱歩自身による作品解説が載っている文庫本ぐらいしか参考にできる資料が今のところありません。どなたか乱歩の作品に関する研究論文を閲覧できる図書館やオンラインシステムをご存知ありませんか?卒業論文も乱歩で書きたいと考えているので、もしそういった先行論文を読むことができれば非常に参考になりますので、ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。お願いします。

Re: 教えてください
投稿者 ケイナ - 2002年12月3日22時23分
私は現在乱歩で卒論を書いて、ひーひー言ってます。
あまり参考にはならないかもしれませんが、私の持っている先行研究について。
「国文学 解釈と教材の研究」や「国文学 解釈と鑑賞」などは見ましたか?一冊丸ごと乱歩研究という号がありますよ。その他にも、大学ごとに出ている紀要とかに載っている場合もあります。

ありがとうございます!
投稿者 ひでお - 2002年12月4日12時57分
ケイナさん、レスありがとうございます。
お書きの「国文学 解釈と教材の研究」などはオンラインのデータベースで検索したりせずにケイナさんの大学の図書館などで手に入れられたのでしょうか。さっそくうちの大学にもそういったものがないか調べなおしたいと思います。ほかにも資料を手に入れる方法をお知りの方いらっしゃれば是非、ご教示お願いいたします。

私も卒論で乱歩について書いています。
投稿者 ひかる - 2002年12月4日19時01分
私は、大学の図書館のホームページから電子図書館に入り、そこからNII情報サービスを使いました。
発表された論文は、最新のものまで全て検索することができますよ。(内容までは閲覧できませんが)
うちの大学にない論文は、文献複写を申し込んで、乱歩に関する論文はほとんど全て集めました。
しかし、NII情報サービスは、個人のパソコンからだと特別な手続きが必要となり、有料になります。
学内のパソコンからは、おそらく無料で使えると思いますよ。

Re: 教えてください
投稿者 ケイナ - 2002年12月4日21時33分
学内に、国文学関係のゼミや専攻、学科があれば、「国文学」は学校で定期購読している場合が高いと思います。私の大学でも、専攻で定期購読しています。図書館の検索サービスか何かで探してみれば見つかるかもしれません。あと、同じく、「国文学年鑑」とい本があれば、どの雑誌にどんな論文が載っているかなどが細かくわかります。「国文学年鑑」は毎年出ているもので、その年に発表された論文が探せます。作者別五十音で分かれているのですぐ乱歩はみつかりますよ。でも、古いものだと、乱歩は大衆文学の場所に分類されていて、ちょっと手間取りました。

ひかるさまの電子図書館は知りませんでした。私も参考になります。


投稿者 ひでお - 2002年12月5日12時42分
お二人ともありがとうございます!ケイナさん、「国文学」という雑誌なのですね。そんなこともぜんぜん知らずお恥ずかしいです。
さっそく大学のゼミ室を探索してみます。
ひかるさん、やっぱりオンラインの検索もできるのですね!パソコン関係には疎いもので不安ですがなんとかアクセスしてみます。お二人ともありがとうございます〜。
73 パノラマについて
投稿者 りょお 投稿日 2002年11月27日02時27分
教えてください。
乱歩にはパノラマを題材にした作品が多いと思うのですが、実際、乱歩はどこでパノラマを観たのでしょうか。子供の頃観たという旅順海戦館以外であるならば、推測でも構わないので教えてください。もうひとつ、関連した質問になるのですが、乱歩は浅草のパノラマ館に行ったことがあると思いますか?私はずっと乱歩が浅草のパノラマ館に行っていたのだと思い込んでいたのですが、上京するよりパノラマ館が閉鎖した年のほうが早いことに気付いたので気になっています。ご協力宜しくお願いします。

72 続けての質問ですいません。
投稿者 ケイナ 投稿日 2002年11月25日23時43分
続けての質問になってしまうのですが、関連して、もしご存知の方がいらしたら教えてください。
「白髪鬼」と「孤島の鬼」両方で、樽に入ってナイアガラの滝から落ちて、その恐怖のせいで白髪になった男の話がのっていますが、それには何か元ネタがあるのでしょうか?


Re: 続けての質問ですいません。
投稿者 あきこ - 2002年11月27日03時19分
ポーの「メエルシュトレエムの底へ」に似ていますね。潮の渦の中に引き込まれた男が、樽にしがみついたおかげで命からがら助かる話です。助かった男は、白髪になってしまいます。結構、発想が似ていると思いませんか?残念ながら、出版社は忘れてしまいましたが、図書館などで見つかると思います。(私は、高校の図書館で借りました。)よかったら、読んで見てください。

Re: 続けての質問ですいません。
投稿者 ケイナ - 2002年11月27日04時55分
あきこさま。
ありがとうございます。でも、実は「メールシュトレーム」はすでにチェック済みなのです……。
確かに似ているとは思うのですが、「ナイアガラ」とか「樽の中に入って」とか乱歩が繰り返すものですから、ポオとは違うのかなぁと思っていました。やっぱり、「メールシュトレーム」のことなんですかねぇ……?

う〜ん・・・
投稿者 あきこ - 2002年11月28日02時29分
連想はできるけれど、なにかしっくりいかないという感じですね。やはり他に、もっとあてはまる下敷きの作品があるのかも・・・。別のアイディアをお持ちの方、ぜひ、教えてください!私も気になります。
71 恐怖で白髪になる話について
投稿者 ケイナ 投稿日 2002年11月25日03時26分
情報を求めています!
乱歩作品では「孤島の鬼」「白髪鬼」と、恐怖のために短い時間で白髪になってしまった話しがいくつか見られますが、ポオや涙香、その他の作家には見られるのでしょうか?
「孤島の鬼」で触れられた作品はわかったのですが、もしそのほかで何かご存知の方がいらしたら教えてください。
科学的にはありえないという現象らしいので、あまり多くないのでしょうか?


Re: 恐怖で白髪になる話について
投稿者 きーす - 2002年11月27日15時13分
うんと、今日床屋に行ってきたので、科学的にありえる現象か否か聞いてきました。床屋さんでも実際には聞いたことがない現象だそうです。髪の毛は、生えてきた時すでに細胞が死んでいるので、あまりそういうことが起きるとは考えにくいとのことです。

Re: 恐怖で白髪になる話について
投稿者 ケイナ - 2002年11月27日22時58分
きーすさま。
わざわざありがとうございました。
髪の毛のプロのいうことなら、かなりの信憑性ですよね。
70 随想「群集の中のロビンソン」について
投稿者 ひかる 投稿日 2002年11月18日21時49分
「群集の中のロビンソン」において、乱歩は「ヒル・オブ・ドリームズ」という小説に描かれているロビンソン・クルーソーについて説明しています。
しかし、私が調べた限りでは、ロビンソン・クルーソーはデフォーが書いた有名な冒険物語の主人公で、乱歩が書いているような厭人病ではありません。それに、「ヒル・オブ・ドリームズ」という題でもなかったと思います。
もしかすると、ロビンソン・クルーソーという名の別人が登場する作品が存在するのでしょうか。
「ヒル・オブ・ドリームズ」という作品についても調べてみましたが、見つけることができませんでした。
どなたかわかる人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。お願いします。


Re: 随想「群集の中のロビンソン」について
投稿者 松村武 - 2002年11月19日13時22分
ただ今、現物の文章が手元にないので、記憶で書いていますが、そのエッセイの中で、乱歩は、アーサー・マッケン「夢の丘」(この作者の、この作品が「ヒル・オブ・ドリームズ」です)の主人公を、ロビンソン・クルーソーに例えてはいますが、「夢の丘」の主人公(名前は忘れました・・・)がロビンソン・クルーソーだとは書いていないと思うのですが・・・。
「夢の丘」の主人公は、大都会のロンドンにいながら、外界との接触を絶って生活しているから、あたかも、孤島のロビンソン・クルーソーも同然だ、という主旨だったと思うのですが・・・。

なお「夢の丘」は、かつて創元推理文庫で出ていたと思いますが、今は品切れの模様です。同じ作者の「怪奇クラブ」は復刊していると思います。

ありがとうございます!
投稿者 ひかる - 2002年11月19日13時41分
早いレス、本当に助かりました。
「群集の中のロビンソン」の一部分の引用文しか読んでいなかったので、勘違いしていました。
本当にすみません。
ありがとうございました☆

Re: 随想「群集の中のロビンソン」について
投稿者 ひかる - 2002年11月20日16時00分
アーサー・マッケンって、かなりマイナーな人なんでしょうか・・。世界文学大事典などでかなり調べたんですが、アーサー・マッケンも「夢の丘」も全く載っていませんでした。
論文の(注)で、「夢の丘」について、初出など簡単な説明を入れようと思っていたのですが・・。
まあ、載ってないものは仕方ないですね・・とほほ。
69 教えて下さいー密室分類の由来
投稿者 密室調査員 投稿日 2002年10月26日22時37分
 いつも楽しく読ませて頂いています。知りたいことがありはじめて投稿させて頂きました。
「類別トリック集成」における密室の3(4)分類を乱歩が発想したのは、a 何年頃なのか、b どのような思考過程をたどって「三つの棺」におけるカーの密室講議を「改良」しようとしたのか、について示唆を頂ける方がいらしたら、もしくは資料がありましたら教えて頂けないでしょうか。
 乱歩が「三つの棺」を原書で読んだ終戦直後から「集成」を「宝石」に発表した昭和28年夏頃までの間のことには違いないのでしょうが。
 試作した分類表を「土曜クラブ」で4週間続けて発表する前(25年末? 26年前半?)に既に基本形はできていたのか、土曜クラブでの参加者の助言の影響はあるのか、はたまた全くその後の発想なのか?
 多くの方には関心のないテーマかと思いますがどなたかご教示頂ければ幸いです。


Re: 教えて下さいー密室分類の由来
投稿者 アイナット - 2002年11月13日01時10分
密室調査員さん初めまして。なかなか御存じの方もおられないようで、レスがつきませんで申し訳有りません。かく言う私もお答え出来ないような内容ですし。
ということで、誰か識者の方、どうぞお願いします。
68 谷崎・乱歩対談
投稿者 さんちゃん 投稿日 2002年10月8日23時48分
乱歩は、谷崎の「途上」を評価しているのですが、谷崎のほうは特に関西移住以降は、探偵小説そのものから遠ざかります。この対談は、昭和に入ってから確かにあったはずなのですが、いつ、どの雑誌でだったか、思い出せません。どなたか、御存じの方はご教示願いたいと思います。

Re: 谷崎・乱歩対談
投稿者 さんちゃん - 2002年10月10日00時52分
はは、結局自問自答になってしまいましたが、わかりました。
「探偵小説三十年」の記述によると、乱歩が昭和二十二年に探偵小説がらみの文学者を訪問するという企画が「宝石」であったようです。その一月号あたりから見れば、対談めいた内容にあたりそうです。皆さん、興味があるかないか分かりませんが、私自身はその線で当ってみますので。。。ちなみにこれは対談扱いではなく、紀行文として扱われているようです。
以上御報告まで

Re: 谷崎・乱歩対談
投稿者 アイナット - 2002年10月17日00時16分
これは謎の提出と名探偵ぶりありがとうございます。二十面相と明智小五郎の時間差ですね。

又何かあれば、どうぞ書き込みお願いします。究明者の方もよろしくお願いします、
67 二銭銅貨
投稿者 川債 投稿日 2002年9月22日13時07分
二銭銅貨という作品で 例の硬貨のなかから出てきた文章をかいどくして カタカナで おもちゃのどうのこうの
書いてあったと思うのですが
あれはなんと書いてあったのですか?
ご存じの方教えてください 


Re: 二銭銅貨
投稿者 桔梗 - 2002年9月25日15時24分
ゴケンチョーショージキドーニテオモチヤノサツヲウケトレウケトリニンノナハダイコクヤショーテン

です。
(いつの間に覚えてたんだろう、私の脳味噌よ…。)

Re: 二銭銅貨
投稿者 川債 - 2002年9月26日19時29分
ありがとうございます
これですよこれ
スッキリした

Re: 二銭銅貨
投稿者 アイナット - 2002年10月17日00時13分
どうでもいいのですが、町の本屋さんでも、図書館でも、「二銭銅貨」の入っている本くらい立ち読み容易いですよね? あるいは探偵講談を聴くという手もありますし。

桔梗さん、ありがとうございます。美事な暗唱ですね。
66 自然主義と乱歩。
投稿者 小園 投稿日 2002年9月17日00時45分
二回目のおじゃまです。

乱歩は自然主義小説を面白いと思わなかったということをエッセイの中で明言していますが、自然主義小説について触れた乱歩の論文などはあるのでしょうか。自然主義小説と乱歩の書く探偵小説の比較などを書いている論文など、もし、ご存知でしたら教えてください。


Re: 自然主義と乱歩。
投稿者 アイナット - 2002年10月17日00時09分
とってもお返事遅れて申し訳ありません。しかも解答としても思い浮かばないとしか言えず。乱歩以外で答えられたらいいのですが、自然主義というか純文に全く詳しくない私には難問のようです。

Re: 自然主義と乱歩。
投稿者 小園 - 2002年10月22日20時49分
すいません。でも、丁寧にレスつけていただいてありがとうございました。