40 教えてください!!!
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投稿者
葵
投稿日 2001年5月19日01時34分
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そろそろ卒論に取り組もうかなーって考えてるんですが、テーマで今、困ってます。←遅いですよねー。(笑)
「虫」、「人でなしの恋」、「押絵と旅する男」あたりで、主人公の生身の人間ではないものに対する感情をテーマに進めようかなと思っています。これって可能でしょうか?
宜しくお願いしますーー。
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Re: 教えてください!!!
投稿者
松村武 -
2001年5月21日18時50分 |
>葵さん
構想で挙げられている作品からは、非常に興味深いものが出来ると思います。乱歩の創作では、ご指摘の3作が圧倒的ですが、死体・人形偏愛傾向のある周辺作品として「白昼夢」「百面相役者」「踊る一寸法師」「目羅博士」辺りもフォローされては如何でしょうか。あと、今思い出せないのですが、乱歩のエッセイにも、人形への愛情を記したものがあったと思います。
なお、ご存知かも知れませんが、この傾向の先達の作品として、谷崎潤一郎「青塚氏の話」(ちくま文庫「美食倶楽部」他、所収)ドイツ・ロマン派のE・T・A・ホフマン「砂男」他(岩波文庫「ホフマン短編集」所収)、米国からはE・A・ポオ「アッシャー家の崩壊」「楕円形の肖像」他(創元推理文庫、他)、A・ビアス「モクスンの人形」(収録作不明)、あと本格ミステリからはD・カー「曲がった蝶番」(創元推理文庫、他)を挙げたいと思います。いずれも乱歩の死体・人形偏愛に多大な影響を与えたと思いますので、併読されれば幸甚です。
その他、評論関係では、所謂「ピグマリオン・コンプレックス」を扱った、澁澤龍彦や種村季弘の評論集もお勧めです。
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ありがとうございますー!
投稿者
葵 -
2001年5月25日00時55分 |
松村さん!感謝、感謝です。なんか先が見えてきたって感じ。早速、教えて頂きました文献にあたろうと本をひっくり返してみました。すると結構、人形偏愛についてコラム程度ですが書かれてるのがいっぱいあるんですねー。
また、また前が開けた!って感じです。また、分からないことが出てきたら宜しくお願いします。本当にありがとうございましたー。 |
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