[26] 考えすぎでしょうか 投稿者:神谷芳雄 投稿日:2000年12月30日19時37分

初めての投稿ですが、私の一番好きな作品『吸血鬼』についてご相談致します。
 1.物語の冒頭で畑柳倭文子が塩原温泉で唇のない男を見る。
 2.東京に戻った倭文子は、自分が畑柳家の未亡人であると告げ、ここで犯人は倭文子が
   自分の兄の仇であることを知る。
 3.そのすぐ後、チンドン屋(おそらく園田黒虹の変装)によって茂少年が誘拐され、倭文子
   も車で誘拐されて唇のない男(犯人の変装)に襲われる。
となっていますよね。
では、犯人はいったいいつの間に唇のない男の仮面を作ったのでしょうか?
犯人は塩原で唇のない男の顔をはっきり見ていないから顔の特徴とかも分からないはずだし、
時間的にもムリがあるような・・・
もし犯人が、塩原に行く前から倭文子=兄の仇ということを知っていたとすると、一歩間違えた
ら死ぬような毒薬の決闘なんかするでしょうか?最初から岡田道彦を犯人に仕立てて殺せば、
こんな決闘は必要ないですよね。というか兄の仇を目の前にして自分だけ死ぬなんて絶対に
しないでしょう。
あと、岡田道彦が倭文子=畑柳未亡人ということをなぜ知っていたのかも気になる・・・。
ついでに、合成写真をいつ作ったのかということも・・・。


[26へのレス] わかりません 投稿者:七四式 投稿日:2000年12月31日12時42分

「吸血鬼」を2回読みましたが、さっぱりわかりませんでした。
神谷さまは、ちゃんと問題点を整理できるだけでも、スゴイ。
大長編、新聞連載ということで構成に問題が出てきた可能性も
あると思います。誰か教えて・・・。
「吸血鬼」に対するわたしの感想↓
http://homepage2.nifty.com/074/ranpo8.htm

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[25] 「人でなしの恋」 投稿者:あや 投稿日:2000年12月24日01時26分

質問があります。
といっても、直接江戸川乱歩に関係はないかもしれません。ごめんなさい。

前に深夜のテレビで見たのですが
阿部寛さん主役で「人でなしの恋」が映画になっていました。
最初は江戸川乱歩の作品だとは知らなかったんですが
色々調べていくうちに分って。
それで、その深夜に見た「人でなしの恋」のやりきれないどうしようもない
気持ちというかそれに、とても惹かれてしまって
どうしてももう一度みてみたいんですが、どこにも売ってないし
レンタルもしていないんです。

そこで、私の家の近くのビデオ屋でレンタルをしてるとか
ビデオを持っているとか、ビデオの出版元を知ってるという方は
是非教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。


[25へのレス] Re: 「人でなしの恋」 投稿者:アイナット 投稿日:2000年12月24日03時53分

映像関連はここ「乱歩の世界」のリンク集に登録している夢野みさをさんのWEBサイト「明智探偵事務所」が非常に詳しいです。一応確認しましたところ、お探しの情報もすぐわかるところに載っていました。ということで「明智探偵事務所」に行ってみてはいかがでしょうか?


[25へのレス] Re: 「人でなしの恋」 投稿者:玉村 妙子 投稿日:2001年1月9日12時28分

あやさんのお住まいはどの地域でしょう?

関東地区でしたら知ってますが・・・


[25へのレス] Re: 「人でなしの恋」 投稿者:黄光明 投稿日:2001年9月15日17時27分

あやさん、こんにちは。
私はそのビデオを持っています。バンダイホームビデオから¥16000で出ています。私は新宿の松竹ビデオショップで購入しましたが、今でも売っているかどうかは解りません。
そのうちDVD化する可能性もあると思います。


[24] 少年探偵団で 投稿者:七四式 投稿日:2000年12月11日23時45分

「少年探偵団」読みましたが、二十面相(の人形)が気球で
逃げるシーンで、新聞社の四機のヘリコプターが追う記述
がありました。当時はヘリコプターがなかった筈。
で、オリジナル版では何で気球を追ったか、どなたか
教えていただけませんか?ただの「飛行機」でしょうか?
それとも・・・?
(あ、今読んでいるのはポプラ社の新しい版です)

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[24へのレス] Re: 少年探偵団で 投稿者:アイナット 投稿日:2000年12月12日00時13分

講談社・江戸川乱歩推理文庫、(つまりテキストは旧ポプラと同じなんですが、)これでもヘリコブターでした。
確かによく考えてみると、変ですね(汗)前読んだときに気がつかなかったとは不覚でした(汗)
誰か講談社の少年倶楽部文庫を持ってる方、確認お願いします。ああっ、キング氏がこういう時に限っておられないのが・・・・・・。
で、推理すると、やはり飛行機でしょうね新本格作家、芦辺拓氏の『殺人喜劇のモダンシティ』、確か1934あたりの話だったと思いますが、それによると当時の大手新聞社には飛行機が数機あったようですし。


[24へのレス] Re: 少年探偵団で 投稿者:七四式 投稿日:2000年12月14日08時30分

アイナット様、ありがとうございます。
十中、八、九は「飛行機」だと思いますが、もしかしたら、
わたしの予想もつかないモノかも知れないと思って・・・。
あるいは、ヘリコプターも飛行機も出てこないで、追跡
シーンのみ戦後に書き加えられた・・・とか。
ちょっと気になったもので。少年倶楽部連載時の挿絵には
気球のみ出ていて、飛行機はたしかなかったと記憶してい
ます(挿絵集だけみたことがあります)。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[24へのレス] 飛行機でした。 投稿者:アイナット 投稿日:2000年12月15日01時47分

大阪難波の古書店にたまたま少年倶楽部文庫版『少年探偵団』がリーズナブルであったので、購入して確かめてみました。すると、飛行機でした、四台の飛行機、もちろんプロペラです。「台」というところもミソですね(笑)ちなみに表紙にも高崎市の観音像をバックに墜落中の気球とプロペラ飛行機が二台描かれています。


[24へのレス] やっぱり 投稿者:七四式 投稿日:2000年12月15日17時17分

アイナットさま、わざわざ手に入れていただいて・・・
ありがとうございます。やっぱり飛行機でしたね。
表紙の絵・・・う〜ん、どこかで見たかも知れない
けど、全然記憶にありませんでした。「高崎観音の
前に気球は降りたが、ヘリコプターは降りる場所が
なく、近くの・・・」という文も変ですよね。飛行機
なら話が通じます。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[23] 谷崎  翻訳? 投稿者:トッドちゃん 投稿日:2000年12月7日23時40分

ペテン師と空気男で  デ・クィンシーという方で
谷崎潤一郎の訳で「芸術としての殺人」の
事がふれられていますが 本当にそのような本があるんでしょうか?
探してみましたが 見付からなくて
タイトルからして谷崎好みな気もするんでもしかしたら
あるんじゃないかと
教えて
お願いします 


[23へのレス] Re: 谷崎  翻訳? 投稿者:大江十二階 投稿日:2000年12月9日01時21分

トーマス・デ・クインジー原作「芸術の一種として見たる殺人に就いて」谷崎潤一郎邦訳。

「ぺてん師と空気男」には、確かに「芸術としての殺人」と書いてあります。ここらへんの事は不明です。
図書館の谷崎潤一郎全集で探すのも良いですが、兵庫県芦屋市の谷崎潤一郎記念館に足を運んでみるのも乙なものだと思います。ここでは谷崎の可成り多くの著作物が閲覧できます。

http://www.interq.or.jp/mercury/syundei/


[23へのレス] ほんと ありがとうございます 投稿者:トッドちゃん 投稿日:2000年12月10日00時26分

実存する書物とわかり がぜん
探してみるきになりました。
谷崎記念館は1度訪ねた事があります
がその時はこの書物の事を深く考えてなくて。。。
駅からだいぶ歩いた記憶が暑かった
とりあえず あらゆる手段で探します。
 THANK YOU!


[23へのレス] Re: 谷崎  翻訳? 投稿者:アイナット 投稿日:2000年12月12日00時18分

これは大江さん、有益貴重な情報ありがとうございます。
なるほど全集に収録ですか、一度目を通した方が良さげですね

それと谷崎記念館、芦屋ですか、全く知らなかった(汗)近くに住んでるので、これは行かないと損ですね。関係ないですが実は宝塚の手塚治記念館とかもまだ行ってませんし(汗)


[22] 黄金仮面について 投稿者:犬印 投稿日:2000年11月23日00時00分

「黄金仮面」を読んで気になったことがあったので、書き込みさせていただきます。
黄金仮面=ルパンの恋人として、大鳥不二子という人物が登場しています。
そこであれれ?とおもったのですが、ルパンと不二子といえばモンキーパンチ氏の「ルパン三世」です。
モンキーパンチ氏はこの作品から峰不二子の名前をとったのでしょうか?
全然関係ないことなのかもしれませんが、どなたか教えてください。


[22へのレス] 峰不二子との関係 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月23日16時46分

峰不二子と大鳥不二子との関係については、下のページで
私見をアップしていますの(CMです)。(↓)

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo3.htm

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[22へのレス] ありがとうございます 投稿者:犬印 投稿日:2000年11月24日23時18分

七四式さんのHPにしっかり書かれてたんですね。
ごめんなさい。見てませんでした!
それにしても、全然関係なかったとは・・。
でもあまりにもピッタリ過ぎるし、私もやっぱり「黄金仮面」を読んだ記憶が
頭の中のどこかにあってつけたような気がします。
では、これから七四式さんのHPを見に行ってきます。


[21] 教えて 投稿者:高校生 投稿日:2000年11月17日15時27分

七四式さん、四年生さんへのお返事にかいてあった「ラカン心理」ってなんですか?詳しく教えてください。


[21へのレス] ラカンとか 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月17日23時23分

詳しく・・・は無理です〜。
フランスの心理学者ジャック・ラカンが中心となった
心理学の一派というか考え方です。いわゆる「構造主義」
の中に含むこともあります。「視点」や「まなざし」を心の
問題を解くキーワードにしています。実はSFや映画を
ラカン心理学で論ずることが数年前に流行ったのです。
有名なのは「ヒッチコック映画をラカンで解く」といった
ものでしょうか。「陰獣」では、「屋根裏から覗く大江春泥」
の視点、覗かれることを意識する静子の視点、さらに
覗く者と覗かれる者を同時に観察する第三者(静子か
「わたし」)の視点という三つの立場が存在します。
その三つの関係を論ずる・・・というような事です。
これ、感想文書くときなんか何も手がないときに使うと
便利ですよ。(本当はもっと難しいので本を読んでみて
下さい)。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[21へのレス] Re: 教えて 投稿者:高校生 投稿日:2000年11月20日10時48分

なんだか難しいですね・・・大人って大変・・・
ありがとうございました。


[20] no title 投稿者:四年生 投稿日:2000年11月10日20時53分

どなたでも良いので島田雅彦「乱歩とのぞき」について情報を!!!


[20へのレス] 4年生サマ 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月14日03時40分

ごめん!自分の卒論でいっぱい^でココ開いてなかった。つーか
ネットつなげてなかった!申し訳ない!
島田雅彦「乱歩とのぞき」は全4ページくらいの論説…つーか解説
みたいなやつで、載ってる本は…

 ちくま日本文学全集『江戸川乱歩』(築摩書房)

だよ!これは借りるんじゃなくって、買ったほうがいいかも。他
にも使えそうな「宝石」書いてた「変身願望」とかも載ってるし
買ったほうがあいにゃんはいいと思うナリ♪
もしくは、住まいが東京近郊ならあいにゃんのあげるよ!
実は…
皆サマのおかげで無事卒論終わりました!明日提出なんだよん!
たぶん助手がNGを出してくると思うんだけどぉ、戦うぜ!キンパ
のギャルだからナメられると思うけど頑張るナリ♪ありがとうご
ざいました!

では、ごきげんよぅ!!


[20へのレス] 4年生 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月21日01時40分

いいえ〜。ごめんね、たいした情報じゃなくって…(短大だし、
バカだから、許してちょ!)
卒論も過ぎてしまえば、遊びたい放題だよ!ちなみに、あいにゃ
んは、18日にお誕生日だったのでしばらくお誕生日パーチーの日
々が続き、毎日遊びほうけてます(笑)がんばれ!4年生!!


[19] 教えてくださ〜い! 投稿者:よっきゅん 投稿日:2000年11月9日17時52分

 今大学の4年生で、乱歩で卒論を書きます。「虫」を中心とした乱歩論をやろうと思っています。そこで主人公の厭人病、自閉症などに触れるのですが、乱歩は精神病理学に興味があって、そういう類の本をよく読んでいたと聞いたんですが、具体的に誰のどういう本を読んでいたんでしょうか?また乱歩がそういう本を読んだという記述のある文献はないでしょうか?かなり焦ってます。どうかよろしくお願いします!!


[19へのレス] Re: 教えてくださ〜い! 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月10日00時44分

うわ〜〜っ、難しそうな内容です。そもそもそんな短期間で
書くようなものじゃないと思うんだけど。どうせ外国の文献
だろうし、当時の精神病理学のレベルについても調べなきゃ
いけないし・・。焦っているなら、もっと安直に調べられる
テーマに切り替えた方が早いと思いますよ。
(数年前に戦前の心理学について調べてエライめにあった
経験があります。こりゃ十年かかるわ・・・っと)。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[19へのレス] Re: 教えてくださ〜い! 投稿者:大江十二階 投稿日:2000年11月11日00時30分

精神分析研究会 主催者・大槻憲二
機関誌「精神分析」

昭和8年1月 乱歩加入す。

フロイトの精神分析学が一般世評にのぼりはじめたのは大正の末期、まだ私が大阪にいたころであった。
(探偵小説四十年より)

乱歩は、「D坂の殺人事件」を書くにあたって、ミュンスターベルヒの「心理学と犯罪」を参照したと語っている。

手軽にここらへんのことを知るには、(別冊太陽「乱歩の時代 昭和のエロ・グロ・ナンセンス」平凡社 1995年)のP123を参照されれば良いと思います。

あと、乱歩は機関紙「精神分析」に、「J・A・シモンズのひそかなる情熱」というものを執筆しています。「乱歩の世界」で探して見て下さい。

http://www.interq.or.jp/mercury/syundei/


[18] 助けてください!!! 投稿者:四年生 投稿日:2000年11月7日22時27分

はじめまして。卒業論文で、大正14年の乱歩の作品の中から人間椅子、
屋根裏の散歩者、心理試験を選んで「視点」という点で書こうと思うの
ですが、「覗き見」「視線」といろいろな視点ってあるじゃないですか・・・
なかなかまとまらなくて困っています。しかも80枚も書かなくちゃならなくて・・・頭悪くて困ってます。何か、良い文献やヒントをください。


[18へのレス] Re: 助けてください!!! 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月7日23時42分

卒論を書く季節なのでしょうか。似たような質問多い
です。三つの作品ともに、犯行を行う者の視点で書かれ、
相手(探偵や作家)は、犯行者の視点に立つことによっ
て、事件を解決していますよね。あいてと同じ視点を
もつ(相手の立場になって考える)ことがポイントの
作品だと思います。そこらへんを、ラカン心理学で味付
けしたりすると80枚ぐらい楽勝でしょう(^-^)9

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[18へのレス] Re: 助けてください!!! 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月8日02時17分

おぉ・・・あいにゃんとかぶってる(笑)ココのHPでバカっぷりを披露しているあいにゃんが、いえる事ではないですが、島田雅彦『乱歩とのぞき』はもう、読んだかなぁ?まぁ、普通にいいかも。
で、あいにゃんは基本的に先に章立てを完璧にしちゃいました。そのほうがまとまるよ。たぶん…。で、あとから、章と内容が一致してなかったらタイトル変更しちゃえば?ってこんなことわかってるっていわれちゃうねぇ…きっと。


[18へのレス] 七四式さん、あいにゃんさんへ 投稿者:四年生 投稿日:2000年11月8日11時11分

早速、良いアドバイスをありがとうございます!!!
早速今日図書館、本屋サンに行って「意味ある勉強」をしてきます。
また助けてくださいね。本当にありがとうございます。


[18へのレス] あいにゃんさんへ 投稿者:四年生 投稿日:2000年11月8日13時59分

あいにゃんさん、教えてもらった文献がどうしても見つかりません!!!
詳しい事を教えてください。ほんと、アタマ悪くてすみません・・・


[17] 困ってます・・・ 投稿者:わかな 投稿日:2000年11月6日18時44分

江戸川乱歩の明智小五郎とエドガー・アラン・ポーのモルグ街の殺人での探偵とコナンドイルのホームズの3人の比較をしています。何かご存知な事がありましたら,教えて下さい。作者の共通点でも結構です。


[17へのレス] Re: 困ってます・・・ 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月7日23時24分

作者の共通点あまりないような気がするけど・・・。三人の探偵の初登場作品を並べてその推理法の共通点と相違点を並べるのが一番簡単そう。共通点は聞き手をイライラさせることかな?普通の推論(演繹とか帰納とか)に当てはまらない推理法の特異性について論じても面白いですよね。(漠然としてすみません)

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[17へのレス] Re: 困ってます・・・ 投稿者:アイナット 投稿日:2000年11月8日03時38分

私的にも作者を比較せよ、と言われたら、単純に日米英の探偵小説の始祖的存在としか言えませんね(汗)探偵については当然デュパン→ホームズ→明智(初期)と継がれていくわけですが、ホームズは特にデュパンの分身に近い類似性がありますね。どちらにせよ、三者とも天才型(直感型)探偵ですね。(明智は初期)

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[17へのレス] Re: 困ってます・・・ 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月8日13時20分

アイナット様も触れておられますが、この三人の推理法って、「○○だから、犯人は○○だ」ではなく、「犯人は○○だ。なぜなら彼が犯人ならすべての説明がつく」という、とても論理的といえる方法じゃないんですよね。これなら他にも犯人や犯行がある可能性が残っていますから。いわゆる「あてずっぽう論理」ともいえますが、これについては講談社の「ホームズの推理学」とかいうタイトルで似た説明あったような・・・。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[17へのレス] Re: 困ってます・・・ 投稿者:松村武 投稿日:2000年11月8日15時28分

明智小五郎、A・デュパン、S・ホームズの共通点かあ。難問ですねえ。
先ずは、彼らが登場した当時の社会背景から考えてみましたが、明智とホームズの登場時、日本では大正デモクラシー、コミュニズムの台頭等があり、所謂「近代都市」の状況が形成されていた頃ですね。東京は現在の大都会になる初期段階にあり、加速度的な人口流入の中、人間関係が希薄となってゆく頃で、明智の初登場作「D坂」のように、喫茶店で顔を合わせるだけの知り合い、などというものは、この頃から成立可能だった訳です(この辺りは、松山巌「乱歩と東京」の受け売りですが)。これ以前は、江戸時代以来の「向こう三軒両隣り」的なコミュニティが健在だったため、「隣は何をする人ぞ」と言った感じではなく、従って、都会の中で、謎に満ちた犯罪が起きる土壌も未熟だったのです。
同様のことが、19世紀末の英国・ロンドンでも言えると思います(が、英国近代史は良く知りません)。
だから、明智やホームズのような、都会の謎の犯罪を追う探偵は、近代市民社会の成立時期に、実に絶好のタイミングで登場したキャラクターだったのでしょう。
では、E・A・ポオのA・デュパンは?難しいなあ。19世紀前半の米国の状況は良く知りません。ニューヨーク等の若干の都市を除いては都会なんて無かっただろうし、だからこそ、ポオは作品の舞台をパリに移したのでしょうが。うーん。良く分かりません。ただ、パリと言えば、近代ブルジョア革命の先駆けであるフランス革命の舞台だった訳で、当時、最先端の都会だったのでは?
また、明智と「私」、デュパンと「私」、ホームズとワトソン、いずれも大都会の中で、バッタリ出会って知り合った訳ですよね。別に古くからの知り合いでも何でもなかったのです。これは、名探偵の前身をハッキリさせないで、超人的で神秘的なキャラクターを際立たせる工夫だったのだと思いますが、図らずも、近代都市生活者の生活の一端を示した訳です。

あと、三人の社会的地位を考えれば、これは全員「高等遊民」で括れますね(ホームズも定職はなかったですよね?)。所謂「遊民」は、社会的立場、信用性で不利な反面、社会規範からも自由である訳で、探偵を行うには有利なのです。三人が各々、遊民となった理由は異なるのでしょうが、「遊民は、社会の経済的発展における過渡的段階で発生し、同時に生み出された犯罪者を摘発する探偵を職業とする皮肉な運命を担った」とする説を、ヨーロッパの思想家、ウォルター・ベンヤミンが唱えていたような気がします(誰かの引用で、彼の著作そのものを読んだ訳ではありません)。確かに、大正時代、不景気や恐慌の中で職を失って社会から落ちこぼれたら、犯罪者になるか探偵になるか、という状況は、何となく理解できますが。

また、警察機構に属さない素人探偵であった明智とホームズが、徐々に体制寄りになってゆく過程も面白いと思います。警察でもないのに犯罪事件にタッチし、警察に対する批判的言動をするに至っては、権力機構への挑戦と受け取られかねない訳で、反体制側のヒーローとなる可能性もある訳です。初期には二人とも、デモクラシーの発展という時代背景もあって、それが許されたのですが、明智は日華事変等により、ホームズは第一次大戦により、その遊民的性格に変貌が加えられてしまいました(ホームズは元々、保守的だったような気もしますが、それを言ったらオシマイですので)。ここで二人の性格が変わらなければ、戦時体制に入った当局により、「要注意人物」として抹殺されていたかも(笑)。
特に日本の状況は、ハワード・ヘイクラフトの著書「娯楽としての殺人」に出てくる一節、「推理小説をドイツ、イタリアのファシストが禁止するのも理解できる。理知的な修練と批判精神が欠かせない推理小説は、無条件の服従と統制を強いるファシスト政権にとって危険だからだ。かくして総統原則と推理小説は火と水のように相容れないものだ」の通りになってしまいました。かくして「遊民の名探偵」は、「警察の良き協力者」に変貌を強いられたという次第です。ではポオのデュパンは?うーん。上手く纏められません。

あと、これは最近知ったのですが、独文学者の種村季弘氏によれば、明智の初登場作「D坂の殺人事件」は、ポオのデュパン初登場作「モルグ街の殺人」のアナロジーである、という説です。即ち、「モルグ(Morgue)」は「死体」或いは「死体置き場」であり、「死体=death」で、D坂のDは、団子坂ではなく、Death、即ち「死人坂の殺人事件」で、「モルグ街の殺人」へのオマージュだという説です。ではホームズの初登場作「緋色の研究」は?良く分かりません。短編第1作「ボヘミアの醜聞」が、ポオ「盗まれた手紙」へのオマージュであることは理解できますが。

どうも難問で、ダラダラとしてしまい、上手く説明できなくて済みません。
なお、私が知っている学術的(?)な参考文献は下記の通りです。ご参考まで。
松山巌「乱歩と東京」(ちくま学芸文庫)
笠井潔「物語のウロボロス」(ちくま学芸文庫)


[17へのレス] みなさんありがとう!!! 投稿者:わかな 投稿日:2001年1月9日16時25分

みなさんのたくさんのご意見ありがとうございます。特に松村武様本当にありがとうございました。みなさんの意見本当に助かりました!!!こんなに返事が遅くなってすいませんでした。


[16] 人間椅子 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月3日03時24分

初めまして。あのぉ…実はご相談なんですがぁ。今、大学で卒論真っ最中で、題目は『江戸川乱歩・人間椅子解体』としたのですが、30枚書くところを16枚目で行きついちゃったんですが、何かヒントいただけませんか?って相談です。
一応、自分なりにがんばって、乱歩の事書いたつもりなんですが、
人間椅子関係でなにかとっておきな話ありましたら、教えてください!お願いします!!!!


[16へのレス] Re: 人間椅子 投稿者:七四式 投稿日:2000年11月3日06時58分

アメリカ人の話によく「家や家具を人格化する」テーマが出てきます。柱が骨、居間が大脳、寝室が心臓とか。茶道では茶室を人体にたとえることもあります。家具の人格化は日本の怪談ものでも出てきます(古い家具は人格をもつ)。とくに椅子・長いすはその形が人間に似ることから西洋怪談では「椅子もの」ってありそうです(すみません手元に適当な本がないので題名言えません)。ネットか図書館で家・家具の人格化の歴史とかあたってみてはいかがでしょうか。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[16へのレス] 七四式サマ 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月4日00時19分

どーも、早速のレスありがとうございます。参考になりました。短大での卒論なのでたった、30枚しか書く事ができないので、この事に触れてしまうとかなり長く説明しなきゃいけないっぽいですよねぇ…あいに、これを簡略化できる編集能力があれば、大変ためになるんですがぁ…あいはアホなんで無理っぽいです。どーしよう?
でも、アホなりにがんばってみます♪


[16へのレス] Re: 人間椅子 投稿者:ゆい 投稿日:2000年11月6日18時53分

江戸川乱歩の「人間椅子」は空想が大きくかかわっていると思います。乱歩の空想観念や,感じ方がわかるような資料をみつけてみてはどうでしょう。乱歩は心理学に興味を持っていたようです。がんばってください。


[16へのレス] ゆいサマ 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月7日02時30分

アドバイスありがとうございます♪
そーなんですよ!今ごろから心理学の本をあさっても手遅れなので、能力的に無理のない、知恵蔵や現代語学2000などの心理ってジャンルを読んでます!…でも、実際のところ人間椅子に関しては乱歩はそんなに考えないで書いてるんですよねぇ…?それが痛い…。目羅博士みたく原作があって、そのまた原作が…!?なんて事がないから難しい!!!!!


[16へのレス] Re: 人間椅子 投稿者:松村武 投稿日:2000年11月7日12時20分

>あいにゃんさん
これは直接関係ありませんが、「横溝正史読本」、権田萬治「日本探偵作家論」には、乱歩が「人間椅子」を書くに当たって、横溝正史と連れ立って、神戸の輸入物の家具店を訪ね、店員に「この椅子に人間が入ることが出来るでしょうか?」と質問したという有名なエピソードが載っています。側にいた横溝正史は、「もの凄く恥ずかしかった」と述懐してます(なお、店員が何と答えたかは不明です)。
怪奇幻想の代表作である「人間椅子」といえども、乱歩は実証的な事前調査をしていたようですね。


[16へのレス] 松村武サマ 投稿者:あいにゃん 投稿日:2000年11月8日02時12分

> 権田萬治「日本探偵作家論」には、乱歩が「人間椅子」を書くに当たって、
> 横溝正史と連れ立って、神戸の輸入物の家具店を訪ね、店員に「この椅
> 子に人間が入ることが出来るでしょうか?」と質問したという有名なエピ
> ソードが載っています。側にいた横溝正史は、「もの凄く恥ずかしかった」
> と述懐してます(なお、店員が何と答えたかは不明です)。
マジですかぁ!!!!!超ナイスな情報です!かなりいい感じなんですけどぉ♪
つーか、今卒論書いてたとこです。まとめるの超大変…(涙)こんなにがんばってる、あいにゃんに誰かご褒美くれないかなぁ…とあほな幻想に心はずませながらがんばります(バカ)
ありがとうございまーす!!!


[16へのレス] Re: 人間椅子 投稿者:少年K 投稿日:2000年11月30日13時04分

たいした情報でないんですけど、人間椅子と同じトリックが吸血鬼で使われています。呼んでみると、椅子になった人の様様な心理がわかるかも、参考にしてみてください。乱歩の通読者ならきずいていると思いますが、いちおうかいてみました。


[15] 大バカ探偵 投稿者:怪人千面鬼 投稿日:2000年10月24日03時00分

赤塚不二夫氏の漫画に『大バカ探偵はくち小五郎』という作品という作品があるそうですが、一体どんな漫画なのでしょうか(乱歩のパロディ?)。あと現在新刊で読めるのでしょうか?知ってる方がいらっしゃったら教えていただきたいです。よろしくお願いします。


[15へのレス] Re: イボ痔小五郎 投稿者:七四式 投稿日:2000年10月24日07時29分

見たことないです(^-^)。
長井豪に「廃人二十面チョ」という作品があります。
こちらにはイボ痔小五郎が出てきます。イボ痔を
攻撃されて噴出す鮮血で空を飛ぶことができます。
二十面チョは顔に二十の面チョ(あばた)がある
老人です。どこで読めるのか、こんな漫画・・。


[15へのレス] Re: 永井でした 投稿者:七四式 投稿日:2000年10月24日07時40分

長井豪ではなく永井豪でした。すみません。
たしか小五郎の相棒としてコヤヤシ少年が
性悪探偵団のリーダーとして登場します。
歌もあります(↓)

「ぼっ、ぼっ、ぼくらは性悪探偵団
こえ桶ピチャポチャ黄金色(こがねいろ)
小五郎いじめるおたけびは〜
イボ痔のケツにこだまする〜」

コヤシと共に現れ、汚して去っていく、
そうです。


[15へのレス] Re: 大昔、読んだ記憶が・・・。 投稿者:松村武 投稿日:2000年10月24日13時01分

赤塚不二夫「はくち小五郎」・・・。もう25年以上も前、僕が小学校低学年の頃、少年マガジンかサンデーに連載していたのを、チラッと読んだ記憶があります。詳細は何も思い出せませんが、確かに存在しますね。現在、彼の単行本に収録されているかは知りませんが。


[15へのレス] Re: 大バカ探偵 投稿者:黄光明 投稿日:2001年9月15日17時38分

ああ、ありましたねそういう漫画。はっきり言ってくだらないです。赤塚流ギャグナンセンス漫画とでも言いましょうか?
白痴探偵は推理の達人だそうで、「まずお米をといでそれから・・」と言うと刑事に「おいそれは炊事だろう!」と突っ込まれたりします。現在入手が困難ですが、神保町の古書店でたまに見かけますね。探してみたらいかがでしょうか。レッツラ・ゴン!


[14] 教えて下さい! 投稿者:だいきち 投稿日:2000年10月21日16時58分

始めて投稿します。
今度、大学の演習発表で乱歩の「押絵と旅する男」を分析することになりました。しかし、初出と全集(桃源社版、昭和37年発行)との異同について知りたいのですが、その全集が(何せ田舎なもので)見付かりません。もし情報を持っている方がいらっしゃるなら、ぜひ教えていただきたいと思っています。
よろしくお願いします。


[14へのレス] Re: 教えて下さい! 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月23日02時44分

既に初出テキストをもっておられるなら
桃源社の全集のテキストを元に角川文庫や講談社乱歩推理文庫など昭和37年以後の乱歩本は作られているので、桃源社版本物は特に必要ではないと思います。ただ春陽版だけは初出でも桃源社版でもないいわゆる異本などで注意が必要です

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[14へのレス] 再度お願いです。 投稿者:だいきち 投稿日:2000年10月25日12時28分

アイナットさん、ありがとうございます。役立ちました。

「押絵と旅する男」の異同について、とくに疑問を持っているところがあります。たとえば「浅草十二階」(凌雲閣)についてです。乱歩の作品には浅草がたくさん登場するので、ご存知のかたもいらっしゃると思うのですが、作品中にはあるはずのエレベーターが描かれていなかったり、浅草の遊廓街についての記述で誤りがあるようなのです。そのあたりのことに詳しい方がいらっしゃったら、情報をお願いします。


[14へのレス] Re: 教えて下さい! 投稿者:七四式 投稿日:2000年10月25日16時53分

だいきち様、はじめまして。
浅草十二階の完成記念日は10月27日(もうすぐ)
です。エレベータは完成後すぐ危険扱いされて、
ほとんど使用されなかったと聞いています。
だから描かれなかったのかも知れませんね。

http://homepage2.nifty.com/074/ranpo00.htm


[13] 石井輝男監督の新作が乱歩もの…? 投稿者:くろき 投稿日:2000年10月18日21時40分

友人から聞いた話なのですが、石井輝男監督の新作が乱歩もので、その題名も「盲獣対一寸法師」と聞いたのですが、それは本当なのでしょうか?
しかも、明智小五郎役は塚本晋也とのことですが…???
本当かいな…???
その他の出演者はオーディションらしいのです。
何か情報を知っていたら教えてほしいのですが…。


[13へのレス] Re: 石井輝男監督の新作が乱歩もの…? 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月19日03時22分

初めまして、くろきさん。
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/xb3/t-shimo/jigoku/
の『地獄』のページのニュースのところに新作は『盲獣対一寸法師』と書いてありますね。
あと、http://www64.tcup.com/6406/jigoku.htmlの掲示板によると、「オーディション」という雑誌に募集要項が掲載されてるそうです。でここによると明智役も塚本晋也さんらしいですね。

気になったので情報探してみました。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[13へのレス] Re: 石井輝男監督の新作が乱歩もの…? 投稿者:くろき 投稿日:2000年10月20日22時36分

アイナットさん、お返事どうも有り難うございました!
早速地獄のHPに行ってみようと思います。
「オーディション」という雑誌は知らないんですが、
本屋さんで探してみようと思います。
ムフフフフ…

乱歩ものはいつの時代になっても、映画化されたり
漫画化されたりしてファンにとっては大変楽しみまことです。
一番気になるのは、明智先生役と小林少年役です。
皆さんは明智先生役は誰だったら納得するのでしょうね?
ちなみに私は天知茂カモカモ…!!!!


[12] パノラマ島 投稿者:よろりん 投稿日:2000年10月9日01時20分

図書館で、別冊太陽WINTER1994
「乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス」
というのを借りてきて読んでいるのですが、
いたる所に「パノラマ島奇(たん)」(文字が出ない・・・)
という、「パノラマ島奇談」とは別表記のものが出てきます。
平凡社版「江戸川乱歩全集」第一巻の写真には
「パノラマ島綺(たん)」(同じ文字、同じく出てこない)
という表記もあります。
何故3つの表記が生まれてしまったのでしょうか?
初出時のタイトルはいったい何だったのでしょうか?

また、作品「双生児」に「ふたご」と振り仮名が振ってあったのですが、
そうなんですか?


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月10日00時46分

とりあえず「パノラマ島」について簡単にですが、知ってることを書きます。
「新青年」大正15年10月初出は『パノラマ島奇譚』です。それで今お馴染みの『パノラマ島奇談』はその改題。『綺譚』についてはわかりません。

『双生児』(そうせいじ)が(ふたご)なのも全く初耳なので、識者の書き込みを期待します。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:よろりん 投稿日:2000年10月11日05時39分

譚(コピーして貼り付け)ですね。
初出は「パノラマ島奇譚」でしたか。
ありがとうございます。
ちなみに、「奇譚」には辞書によると
「きたん」「きだん」両方の読み方があるそうです。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:よろりん 投稿日:2000年10月11日11時44分

創元推理文庫「算盤が恋を語る話」を見たところ、
「双生児」に「ふたご」と振り仮名が振ってありました。
気付かなかったです(汗)。
というわけで、読み方は「ふたご」が正しいようです。
今までずっと「そうせいじ」って読んでいました(滝汗)。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:松村武 投稿日:2000年10月11日19時57分


ウソ!?もう20年以上も「そうせいじ」だとばかり思っていました。僕は角川文庫で持っていたのですが、ルビが無かったばっかりに、何たる思い違いを・・・。俺って一体・・・。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年10月12日02時00分

わっはっはっはっはっ。そーせーじじゃなかったのかあ。ふたごだったのかあ、わーっはっはっはっ! 二十数年間、ああ、気の遠くなるような歳月だ! 俺ゃあ、とんでもねえ勘違いをしていたんだ。えへえへえへ。それじゃあ、それじゃあ、映画の「双生児」も、ふたごと読むってえのかい。えっ、とんだ茶番じゃねえか。そうせいじにしろい!
ところで、よろりんさん、図書館の「乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス」には、ちゃんと付録もついてましたか? うふうふ。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月12日03時23分

>ふたご?

ちなみに名張人外境の中氏編集(監修は平井隆太郎氏と中島河太郎氏)の「江戸川乱歩執筆年譜」の索引では「双生児」は「そ」行にあります、「ふ」行にはないようですが・・・・・・、はて、真相はどうなんでしょうか?私的には「そうせいじ」を希望するんですか?ちなみに春陽にもルビはなかぅたです。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年10月13日00時15分

 う〜ん。やっぱり、”そうせいじ”は捨て難いですね。
”ふたご”だったら双子と書く方が普通のような気がしますし……。
 確かに、どの本にも本文中の”双生児”には、”ふたご”とルビがふってあります。しかし、題名の”双生児”にルビがふってあるのは、今のところ見つかりません。
 横溝正史にも同じ”双生児”という短編がありますが、こちらの本文にも”ふたご”とルビがふってありました。ところが、題名にはやっぱりルビがありません。

「乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス」P18 ”「新青年」が生んだ作家たち” という箇所の、乱歩の短編の題名を掲げて紹介するところで、確かに”ふたご”とルビがふってありました。ひょっとして、これは執筆者の勘違いなんでしょうか。

 まあ、はっきりとしたことは分かりませんが、”そうせいじ”と読まれていた方のほうが、大多数なんではないでしょうか。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:よろりん 投稿日:2000年10月13日02時39分

あれれ、「そ」行にあるんですか?
でも、創元推理文庫では、
題名に「ふたご」とルビが振ってあるんですよ。
私もどっちかというと「そうせいじ」の方がいいような気がしますが。

あっ、春泥さん、もちろん付録
覆刻[犯罪図鑑]付いてましたよ。
春泥さんが好きそうな、ふふふ。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:玉村 妙子 投稿日:2000年10月13日13時03分

私が知らない間にそんな事があったんですかー?!
「双生児」が「ふたご」なんてーあんまりですぅ!
そんな、そんな・・・私もずーっと「そうせいじ」と読んでました
。勿論、映画も・・・。
まさか「黄金仮面」も・・・。「おうごんかめん」ではなく「こがねかめん」だったりして。まさかそんなはずはないけど(笑)
「孤島の鬼」に「秀ちゃん」「吉ちゃん」は今だ証拠がないけど・
・・。
私も付録付きの「別冊 太陽」を持ってます。顔の皮を剥いだ写真はぞぞーっとしますね。


[12へのレス] Re: パノラマ島 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年10月13日21時40分

えーっ! そうだったんですか、よろりんさん。
創元推理文庫には題名にルビがふってあったんですね。(私は、この本は持ってません。ひいい!)
またまた、お手付きです。ほんと、いい加減でスミマセン。お手付き3回までOKでしょうか? 
私が見たのは、角川、講談社、筑摩、双葉社、春陽堂です。特に春陽堂に至っては、本文中に双生児の漢字がありません。

えっ? 私の好きそうな…ですって、ええ、もちろん大好きですよ。


[12へのレス] ふたご、が正解でした(アワワ) 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月25日19時04分

今日というより、つい先ほどですが、復刻版「新青年」で確認してみました。あっ、これは大学図書館の地下閲覧オンリーの雑誌コーナーにあったんですね(歓喜)
で、初出は見事に「双生兒(ふたご)」とタイトルにルビが付いていました。ということで、「ふたご」説に確定しましたね・・・・・・。今後は「そうせいじ」と呼べないのでしょうか?それとも戦後は密かに改題されてるのでしょうか?
しかし少なくとも初出は「ふたご」でした。


[12へのレス] 書き忘れ 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月26日00時16分

というわけで、よろりんさんの言うとおりだったわけです。
いやはや、よろりんさんばんざーい、この書き込みが無ければ私はいつまでも「そうせいじ」と思っていたことでしょう。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[11] はじめまして 投稿者:ゆうき 投稿日:2000年10月3日19時48分

 はじめまして。僕は最近、新潮文庫の「江戸川乱歩傑作選」を読みました。江戸川乱歩の作品を読んだのはこれが初めてだったのですが、あまりのおもしろさにすっかりはまってしまいました。今は、早く他の作品も読みたいという衝動に駆られています。しかし、新潮文庫ではこの「江戸川乱歩傑作選」しか刊行されておらず、近くの古本屋をあたっても、なかなか江戸川乱歩の作品が見つからない現状です。そこで質問です。江戸川乱歩の作品をこれから読みたい僕は、どの出版社をあたればよろしいですか。また、次に読むとしたら、どの作品がおすすめですか。素人のわたくしにどうか助言を下さい。どうか、宜しくお願いします。


[11へのレス] Re: はじめまして 投稿者:アイナット 投稿日:2000年10月4日00時18分

乱歩作品は現代、春陽堂から30冊、創元推理から18冊、角川から少々、ちくまから全短篇三冊出ています。
それでお勧めは創元推理の乱歩選が挿絵もありいいと思います、ただ全部はありませんので、足りない部分は春陽あたりで補完しましょう。
それでお勧め作品は長篇では『孤島の鬼』をお勧めします。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[11へのレス] Re: はじめまして 投稿者:松村武 投稿日:2000年10月4日12時24分

僕も新潮文庫の傑作選から乱歩作品にハマッたクチですが、これから乱歩作品の宝の山に触れることが出来るとは羨ましい限りです。上記のアイナットさんの的確なアドバイスに付け加えることはないのですが、「傑作選」の、どの作品に惹かれたかによって、今後のお勧め作品を書いてみます。

「二銭銅貨」「心理試験」等の論理的な本格派がお好きなら:
短編:「何者」「石榴」「一枚の切符」「夢遊病者の死」「黒手組」等
長編:「化人幻戯」「三角館の恐怖」等

「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」等の怪奇幻想作品がお好きなら:
短編:「押絵と旅する男」「虫」「白昼夢」「踊る一寸法師」等
長編:「パノラマ島奇談」「盲獣」等

「屋根裏の散歩者」等の推理&怪奇幻想のミックスがお好きなら:
短編:「悪霊」(但し長編が中絶したもの。でも凄い)「目羅博士」等
長編:「孤島の鬼」「陰獣」「湖畔亭事件」等

こんな感じでしょうか?(図らずも僕の好みが出てしまいましたが)各々の収録本は、今ちょっと分からないのでご了承下さい。


[11へのレス] ありがとうございました。 投稿者:ゆうき 投稿日:2000年10月4日14時12分

アイナットさん、松村武さん、すばらしいアドバイスをありがとうございました。とても参考になりました。
これからいろいろな作品に出会えると思うと、ワクワクしてきます。ちなみに、僕が新潮の傑作選のなかで気に入った作品は、どれもよかったのですが、特に二銭銅貨、赤い部屋、人間椅子がよかったです。物語の後半部分の展開が僕好みなんです。映画のユージュアル・サスペクツなんかを観終わったときに感じたような(変な譬え)、何ともいえない、「やられたな〜」って感じです。
本当にありがとうございました。


[10] 二銭銅貨 投稿者:True False 投稿日:2000年9月26日03時20分

初めまして。前々から気になっていたことがあるんですが。

それは二銭銅貨に出てくるそっくりな玩具の紙幣は違法ではないか? ということです。
よく紙幣をコピーするだけでもいけないと言われますが、
これは「通貨及証券模造取締法」という法律で、
紙幣などと「紛らわしい外観」をしている物を作ることが禁止されているからです。
そして、この明治28年にこの法律は施行されているので、
乱歩の時代にも当然存在したわけです。
作品中に「花柳界で流行している」という文がありますが、
実際にこの様な流行があったのでしょうか?

皆様はどう思われますか?


[10へのレス] Re: 二銭銅貨 投稿者:Mickey 投稿日:2000年9月27日00時16分

作品は・十年前に呼んだだけ、しかも難しい法律を知ってるわけではないのですが、記憶を探ると、その紙幣は単位の「圓」が「團」になっていたと思います。紙幣の一番目立つ文字ですから、それでもって紛らわしくないとしていたのではないでしょうか。もちろん、それで適法かどうかは別問題で、後に取り締まられたかもしれません。花柳界については、それが何なのかとんと見当がつかないので論及の限りではありません。


[10へのレス] Re: 二銭銅貨 投稿者:和明 投稿日:2000年9月28日03時12分

Mickeyさんのかかれたとうりです。で、表題の「二銭銅貨」の方
は、「説明を避けねばならない」とあるように、違法です。本物の
二銭銅貨を加工したとしても、通貨の変造ですから。
 「花柳界で流行している」の件ですが、発表数年前、欧州大戦
(第一次世界大戦)の時の日本は大戦景気で、資本家から成金が
続出しました、そのころ成金が芸者遊びの戯れ事に本物の、お札に
火をつけたと伝聞されたことあり、それを真似て、札に火をつけて
皆が驚く顔を堪能してから、オモチャだよと種明かしするという
シーンが誰かの小説にあつたような。今でいうパーティ・ジョーク
ですかな。ちなみに、ポプラ社「少年探偵・江戸川乱歩全集」の
「暗黒星」の巻に収録している戦後リライトされた版では、松村
と知恵比べをする「私」が大学時代の明智小五郎なんだそうです、それこそ「ゴジャウダン」^_^;


[10へのレス] Re: 「『二銭銅貨』は良く分からん、一人でそんなことを考えるほど、その頃は幼かった」・・・。 投稿者:松村武 投稿日:2000年9月29日19時06分

>ポプラ社「少年探偵・江戸川乱歩全集」の「暗黒星」の巻に収録している戦後リライトされた版では、松村と知恵比べをする「私」が大学時代の明智小五郎なんだそうです

↑最初のご質問の主旨から外れて恐縮ですが、私はこれで小学生時代、ずっ〜と、悩みつづけました。だって、明智の初登場作が「D坂の殺人事件」ということだけは何かで読んで知っていて、で、乱歩の処女作である「二銭銅貨」に明智が出てくるんですから。中学1年生になって、新潮文庫「江戸川乱歩傑作選」を読んで、漸く長年の疑問が氷解しました。それから、小学生の知識では、旧かな使いの「ゴジャウダン」が、どうしても理解できず、「誤植では?」と思ってました。


[9] う〜〜〜 投稿者:ちょこら 投稿日:2000年9月13日17時01分

問題にされてるんだけど、
江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーに
どんな関係があるのか!?それは江戸川乱歩の
ペンネームをつけた理由らしいんだけど・・・
ぜんぜん分からないよ〜
知ってる人は教えて〜〜
知らない人はここなら分かるかも!?ってとこ
教えて〜〜〜


[9へのレス] Re: う〜〜〜 投稿者:松村武 投稿日:2000年9月18日14時37分

ご質問の主旨が今一つ不明なのですが、先ず、当時の日本の状況を言うと、後年の乱歩である平井太郎青年が、本格派の探偵小説に目覚めた大正時代の初年から半ばにおいては、ポオの翻訳は既に幾つか出ていましたが、ドイルのシャーロック・ホームズ物やフリーマンのソーンダイク物といったトリック中心の短編の翻訳については、確か、漸く出るか出ないかという頃で、いずれにせよ、翻訳者たちも、本格推理小説の構成や面白味などに精通している人は殆どおらず、完全な訳でなかったりして、翻訳のレベルは低かったようです。また、明治時代に平井太郎少年が愛読した黒岩涙香などの小説も、謎の論理的な解明よりも、ストーリーが波乱万丈であることや、因縁や人情に訴える話が多かったようです。で、こうした当時の日本の状況下、欲求不満気味だった平井太郎青年は、東京の図書館や古本屋で、恐らく自らのカンだけを頼りに、これはどうかと思う原書を漁っていた訳ですが(余談ですが、同じ頃、神戸の横溝正史少年も神戸の古本屋で原書漁りをしていたそうです)、こうした努力の甲斐あって、「黄金虫」などのエドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルなどの謎解き・トリック中心の短編に出会い、感激した訳です。で、それから数年後、自分自身も謎解き・トリック中心の探偵小説を書き始めようとした平井太郎青年は、本名が余りに平凡であることもあって、ペンネームを考えた訳ですが、その時、頭に浮かんだのは、当然、最も影響を受けた、大好きな作家であるポオの名だった筈です。このファン心理は、ご理解戴けますよね?今でも、自分の好きな先輩作家や、キャラクターの名前をヒネッてペンネームを付ける作家や、バンド名があるのと同じことですね。という訳で、「エドガーアランポー」→「エドガアランポ」→「えどがあらんぽ」と来て、最終的に「江戸川乱歩」となった訳です。これでご質問の回答になりましたでしょうか?なお蛇足ですが、ポオの作品で乱歩が一番好きだったのは、恐らく「黄金虫」だったと思います。これは暗号解読物ですが、全く意味不明の文字を、論理だけを駆使して読んでしまうという素晴らしい作品です。僕も、初めてこの作品を読んだ時、乱歩がポオの名前をペンネームに使った気持ちが理解できた位、凄い作品ですよ。


[9へのレス] 多分.... 投稿者:ポワロ 投稿日:2000年9月18日23時52分

多分、なんでエドガー・アラン・ポーからペンネームを取ったのかを聞いてたと思うんだけど、どうですか?

一応、何故ペンネームでエドガー・アラン・ポーを文字って江戸川乱歩にしたかということですが、私がいくつかの随筆を見る限りでは載ってないんですよ〜
で、ちょっと私の憶測付きで書かせてもらいますね!
乱歩の若い頃は本格的探偵小説なかったし、会ったとしても翻案や原書で読むしかなかったんです。
で、乱歩自信は日本人で本格的な探偵小説家がいない!と嘆いて(黒岩涙香とかがいましたけど、乱歩から見ると子供だましのものにすぎなかったのです)最初探偵小説の会をつくろうとして、その機関紙の予告編に「石塊の秘密(約百頁)」江戸川藍峯作とし書いたのが乱歩が初めて江戸川乱歩のペンネームを使ったときです。
何故乱歩がエドガー・アラン・ポーにを文字ってペンネームにしたということですが、乱歩自信自分がはじめての本格的探偵小説家になるんだ!っていう意気込みからつけたのかもしれませんね!
まあ、ポーはもじりやすかったけど、ドイルはもじりやすくなかったからって言うことも考えられますね!
で、ちょっと気になったと思いますが、乱歩の字が藍峯となってますよね!
後に処女作「二銭銅貨」を発表するさいに、藍峯だと漢文ぽくていやだったので「乱歩」って変えたんです!
ここらへんは「探偵小説四十年」と新潮文学アルバム「江戸川乱歩」に書いてありますよ!


[8] 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:七四式 投稿日:2000年9月13日01時13分

アイナットさま、和明さま、「暗黒星」の件ありがとうございました。
ついでではないのですが、もう一つ教えて下さい。
久世さんの小説「一九三四年冬ー乱歩」の中に、「いままでの作品
の中に子猫一匹だって現れていないはずである(文庫本224
ページ)」という文があり、前後の関係から「乱歩はネコ嫌いで
小説にはネコを出さない」と解釈しておりました。

で、「幽鬼の塔」に黒猫が出てくるのは昭和14年の小説なので
いいとして、次に昨日から読み始めた「魔術師」にも「血だらけの
ネコ」が登場しました。あれ?ネコ嫌いじゃなかったのかな?

乱歩のことは詳しくありませんが、「乱歩はネコを小説に書かな
い」とか「ネコ嫌い」というのは本当でしょうか、それとも私の
読み違いなのでしょうか?
もし、ご存知の方おられましたら、すみませんがヨロシクお願
いします。


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:浅草十二階 投稿日:2000年9月14日00時20分

 私ごときがお答えして、すみませんが、七四式さん、鋭いですね。それは、久世光彦氏のミスではないでしょうか。「猫嫌い」とは書いていませんが、神として崇拝しているエドガー・アラン・ポーの代表作「黒猫」のことを思うと、猫のことを書くのは聖域に踏み込んでしまうようだ。と書かれています。それは、いいとして、解せないのは次の文章です。「いままでの作品の中には子猫一匹だって現れていないはずである」と、乱歩に独白させている部分ですよね。これは昭和九年の話なのに、血まみれの猫が登場する「魔術師」は、昭和五年の作品です。七四式さんの指摘通り、矛盾しています。
 ちなみに、少年探偵シリーズの「黄金豹」には、”ねこ夫人”という、あからさまに猫猫しいキャラクターが登場します。


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:玉村 妙子 投稿日:2000年9月14日12時48分

乱歩が嫌いなのは蜘蛛です。これは随筆にも書かれているので間違えないでしょう。春泥さんの仰るとおり「魔術師」に猫が登場します。久世光彦の乱歩を読んでいると乱歩のことをわかっていて書いているのか意図があって書いているのか疑問が出てきますね。まだ乱歩の作品や随筆を読んでいない場合は気がつかないと思いますが
、かなり矛盾や疑問が出てくる作品だと思います。あえていうのなら乱歩の煙草を吸う場面がひとつもない事です。


[8へのレス] Re: ありがとうございます 投稿者:七四式 投稿日:2000年9月14日20時38分

○浅草十二階さま、玉村妙子さま(おぉ?)
ありがとうございます。「一九三四年冬」を読んだときは、
こんなに詳しく調べるのって大変だったろうな〜と思っ
たものです。
「魔術師」も読み終わり、お次の「黄金仮面」に突入しまし
た。またよろしくお願いします。


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:玉村 妙子 投稿日:2000年9月18日13時12分

次は「黄金仮面」ですか?頑張ってください。(まぁ頑張らなくても読めることでしょう)
ところで玉村妙子さま(おぉ?)というのはどういうおぉ?なんでしょうか?多分「魔術師」を読み終わってたばかりでこの名前だったので驚かれているのかもしれませんねぇ。そんなに驚かれて頂いて光栄です。七四式さんのネームっていったい何て読むんですか?素朴な疑問です。


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:浅草十二階 投稿日:2000年9月19日00時08分

この間、ここのレスで「黄金豹」のことを私が書いたので、確認のために、もう一度、昔懐かしい「黄金豹」をざっと読み返してみました。もう、猫、猫、猫のオンパレードです。ネコじいさん、猫屋敷、ネコむすめ、ネコ夫人……みゃ〜っ!

あっ、玉村妙子さん、私は大江春泥ではありませんよ。


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:七四式 投稿日:2000年9月19日01時29分

もうほとんど乱歩はネコ好きと言って間違いないくらい
ですね。そういえば乱歩で犬の話はあまり聞きませんね。
少年探偵団のアイドル犬とかありそうですが。
(あ、タイトル忘れたけど、犬が切り取られた女性の腕
をくわえているシーンがありました)

○玉村妙子さま
「魔術師」を読んで、復讐鬼親娘の迫力に気押しされた
ばかりなので・・。
「七四式」は国産戦車「ななよんしき」か、生まれた年か、
は不明ですが(^-^;)、もともとは数年前の深夜アニメ
「エルフをかるモノたち」に登場した、女子高生が運転
する「ネコの霊にとり憑かれた」戦車から名前をもらい
ました。(すごい設定だわ)


[8へのレス] Re: 乱歩はネコ嫌い? 投稿者:玉村 妙子 投稿日:2000年9月19日12時33分

七四式さんへ
そーですか。戦車からですか。とっての強そうなお名前ですね。

12階さんへ
スイマセン・・・とんだ人違いをしてしまったようですね。久しぶりに陰獣を読んだのでつい、つい大江さんて呼んでしまったみたいです。失礼しました。


[7] 質問ですが・・・ 投稿者:ちょこら 投稿日:2000年9月12日17時05分

初めまして!
ちょこらと申します。
まだ怪人二十面相しか読んでないけど、
ちょっと疑問があるのです。
分かる人 ぜひ教えてください。
江戸川 乱歩 のペンネームって
外国のだれからついたんですか??よろしく
お願いします。


[7へのレス] Re: 質問ですが・・・ 投稿者:ラウール 投稿日:2000年9月12日18時30分

初めまして。
江戸川乱歩の名前は、
米国の小説家・詩人のエドガー・アラン・ポーが元です。
ちなみに世界最初の探偵小説「モルグ街の殺人」を書いた人でもあります。


[7へのレス] Re: 質問ですが・・・ 投稿者:ちょこら 投稿日:2000年9月12日22時15分

ありがとうございますっ!


[6] 暗黒星の時代 投稿者:七四式 投稿日:2000年9月11日00時45分

はじめまして。質問させて下さい。今日、春陽社の「暗黒星」を
読んだのですが、出だしに「戦災の大火にあわなかった地域」と
いう文章が出てきたので、てっきり戦後に書かれたものと思っ
て読み終わりました。ところが、最後に「昭和14年連載」と
あってビックリしました。
この「戦災」って何だったのでしょう?


[6へのレス] Re: 暗黒星の時代 投稿者:アイナット 投稿日:2000年9月11日02時56分

確かに春陽文庫では、戦災になっていますね。おそらく、というより間違いなく春陽による誤植かと思います。角川文庫の方では震災となっておりますし、これだと大正12年の関東大震災のことですね。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[6へのレス] Re: 暗黒星の時代 投稿者:七四式 投稿日:2000年9月12日00時30分

アイナットさま、早速回答いただきありがとうございました。
「誤植」・・・・なのですね。
昨夜は、東京で何が起きたのか、30分ぐらい布団の中で考えこん
でしまいました。おかげでサッパリしました。
今、乱歩の長編を順不同で読んでいます。また質問ありましたら
よろしくお願いします。


[6へのレス] Re: 暗黒星の時代 投稿者:和明 投稿日:2000年9月13日00時02分

とりあえず、誤植とおもっていてくださいな^_^;。
実は、これは、誤植の振りして乱歩先生改作かな。
乱歩は、戦後、自作を現代に通用するものにしようとしてか
何を勘違いしたか、今の金でいくらぐらいとカッコ書きしたり
しまいに「恐怖王」のように、金額自体書き換えたりしたり
(こうなると作中の年代を改めたとしかいいようない。)
これも、その一環かと、一字替えるだけで戦後の作品
にしてしまうと言う・・・・^_^;
自らによる改作は、少年物の戦前初出作品、一般では
春陽堂版全集に顕著です。春陽堂は、以後これが決定稿
だと乱歩に言われたのか、文庫も、それを踏襲してます。
乱歩に聞くと「彰義隊だよ」とヌケヌケと言ったりして。


[5] 英探偵小説でお馴染みのスコットランドヤードの由来? 投稿者:アイナット 投稿日:2000年9月8日00時01分
ロンドン警視庁がスコットランド・ヤード(Scotland Yard)と呼ばれているのはなぜなんでしょうか?やっぱり昔はエディンバラにあったんでしょうか?それとウェールズ・ヤードとかも存在するのかも気に少々気になっております。
詳しい方、誰かご教示くだされば幸いです。

昔からちょっと気になっていたものですから、くだらない質問ですいませんです(^^;

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[5へのレス] Re: 英探偵小説でお馴染みのスコットランドヤードの由来? 投稿者:浅草十二階 投稿日:2000年9月9日21時10分

「家」をクリックして見てください。「犯罪の雑学」という興味深いHPがあります。そこに、スコットランドヤードの由来のことが書かれています。

http://www2.justnet.ne.jp/~azono/ma.zatugaku.html


[5へのレス] Re: 英探偵小説でお馴染みのスコットランドヤードの由来? 投稿者:アイナット 投稿日:2000年9月9日23時41分

浅草十二階さん、ありがとうございました。
これでまた一つ謎が氷解しました。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[4] 小林芳雄の母親について 投稿者:june 投稿日:2000年8月22日00時22分

ある巻では【孤児の小林少年は…】とあり、ある巻では、【今日は小林少年はお母さんとデパートへ…】となってます。事実は?!


[4へのレス] 孤児です。 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月23日00時34分

juneさん、初めまして、こんばんは。

私は少年物には全く詳しくありませんが、
『仮面の恐怖王』によると、父母は死亡しており、いとこが二人いるそうです。(「江戸川乱歩99の謎」の孫引き )

まぁ、専門外なので、詳しくは識者の方にお願いしたいと思います。

それと「ある巻では〜」という表現よりも、どの出版社のどの作品か、具体的に書いた方が解答への早道だと思いますよ。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[4へのレス] Re: 小林芳雄の母親について 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年8月23日23時51分

「お母さんとデパートへ」という件のある巻は、一体何なんでしょうね。気になります。「少年探偵団の謎」(「明智探偵事務所」を探偵する会・編)という本にも、明確な答は載ってませんでした。


[4へのレス] Re: 小林芳雄の母親について 投稿者:和明 投稿日:2000年8月30日00時21分

確かに「仮面の恐怖王」事件の小林は孤児なんですが、、【今日は
小林少年はお母さんとデパートへ…】の小林とは別人なのでは?。
(どの話かわからないで、一般論になりますが・・・・)
まー、小林は旧姓・通称で、明智夫婦の養子になってていて、この
お母さんは、文代さんではということも、あるかもしれませんが。
 「吸血鬼」から「大金塊」までは、同一人物としても、それから
10年後の「青銅の魔人」以後も同一人物というのは、チト苦しい^_^;、成長しない体質とかいえば、それまでだが・・。で、小林芳雄とは、少年助手のコードネーム(本名知られたら、親戚誘拐されて脅迫されるとか、警察に無免許運転で検挙されたときマズイとか
あるとか)で、初代小林以下何人かいるのでは?。
私としては、「仮面の恐怖王」で黄金仮面に化けた恐怖王が出た時
「ルパンは、もう死んじゃったから」という発言の出典が、気になります、いつ、何歳?(ルブランは書いてないとおもうが)


[4へのレス] Re: 小林芳雄の母親について 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年10月12日23時33分

「透明怪人」に、それらしき文章を見つけました。
<木下少年は、おかあさんといっしょに、日本橋のデパートへ出かけました。>
という箇所です。木下少年は、冒頭で透明怪人を目撃する二少年のうちの一人ですが、これがjuneさんの遠い記憶のなかで、小林少年にすり替わってしまったのではないでしょうか。


[4へのレス] Re: 小林芳雄の母親について 投稿者:マルクスの恋人 投稿日:2001年12月27日18時58分

旧ポプラ社の「大暗室」ですね。
あれは無理矢理少年探偵ものにした別物です。
あれを小林少年ものに含むのは、「幽鬼の塔」や「赤い妖虫」を明智ものに含むようなものです。

小林少年は両親を亡くした孤児で間違いありませんよ。


[3] 大東京四谷怪談 投稿者:テレーズ 投稿日:2000年8月10日08時48分

「高木彬光が墨野隴人シリーズ第3作『大東京四谷怪談』を執筆していた時、横にお岩さんの幽霊が出てきて、作品が完成すると消えた云々」という嘘のような話を高木彬光本人から聞いた、ということが書いてある随筆を昔読んだのですが、一体誰がこの随筆を書いたのかご存知の方は教えていただけないでしょうか。


[3へのレス] Re: 大東京四谷怪談 投稿者:芦辺 拓 投稿日:2000年8月10日14時05分

 鮎川哲也先生の「高木氏寸感」で、初出は「別冊幻影城bV」(1976年10月号)。『本格ミステリーを楽しむ法』(晶文社)に収録されています。なお、高木氏自身がこのエッセイを受けて、幽霊体験を克明に語ったのが「幻影城」(本誌)76年12月号の「幽霊居坐る」です。とてつもなく面白いですよ。

http://ashibe.hoops.ne.jp/


[3へのレス] 感謝! 投稿者:テレーズ 投稿日:2000年8月10日14時53分

 どうもご教示有り難うございます。
 『本格ミステリーを楽しむ法』は学校の図書室で借りて読んだのですが、同時に都筑道夫先生のエッセイ集も借りていたからどちらが書いたのか思い出せなかったので、大変感謝しております。これで眠れぬ夜をすごさず済みそうです(^o^)
 「幽霊居坐る」は渡辺剣次氏が亡くなられた時に書かれた文章だそうですね。ということは渡辺氏もお岩さんの件に何か関係してるのかしらん?


[3へのレス] Re: 感謝! 投稿者:芦辺 拓 投稿日:2000年8月10日18時34分

 実はこのエッセイは「渡辺剣次さんの思い出・幽霊居坐る」の2部構成になっていて、内容にはとくにつながりはありません。たまたま渡辺氏の死去と『大東京四谷怪談』の刊行とが時期的に近かったので、二つの話題が並べられたということだと思います。

http://ashibe.hoops.ne.jp/


[2] 真実究明掲示板もリニューアルさせました。 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月10日04時02分

乱歩について、わからないことは、どんな些細なことでもいいですので、ここに投稿お願いします。なお、ここでは乱歩に限りネタばれ系はOKとします。

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[2へのレス] Re: 真実究明掲示板もリニューアルさせました。 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月10日04時03分

一応、これ以降は旧版には新規投稿はしないようにお願いします。
こちらに投稿してください。旧版はレスのみでお願いします

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[2へのレス] Re: 真実究明掲示板もリニューアルさせました。 投稿者:大江春泥 投稿日:2000年8月11日01時05分

私は自分が分らなくなる時があります。


[2へのレス] Re: 真実究明掲示板もリニューアルさせました。 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月11日02時23分

>大江春泥さん
何か意味深なセリフですね

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[1] 実験 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月10日03時39分

テストです

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/


[1へのレス] Re: 実験 投稿者:アイナット 投稿日:2000年8月10日03時39分

レスもテスト

http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/