昔の乱雑文・置き場 2012〜2017

乱雑文第88回(2017/2/26)
2017/3/1発売の論創社の論創ミステリ叢書104巻「甲賀三郎探偵小説選V」で、20Pにも及ぶ解題、そして暫定版作品リストを書かせて頂きました。

自己紹介的な冒頭にて「乱歩の世界」についても少しばかり触れさせていただいた他、「陰獣」の主人公寒川は甲賀がモデルなど乱歩に触れた部分は割とあります。 乱歩の類別トリック集成で触れている「水晶の角玉」「緑色の犯罪」についても本書に所収しています。「探偵小説講話」など探偵小説芸術論争関連についても 乱歩好きにも興味深いこと間違いなしの探偵小説史に残る評論も収録です。

値段は張りますが、よろしければ、ぜひ手に取って頂きたくよろしくお願いします。近所の図書館に推薦もお願いします。


現状予約できるのはAmazonだけですが、発売日以降は楽天ブックスでもジュンク堂でもどこでも出来ると思います


乱雑文第87回(2015/11/14)
江戸川乱歩との絡みはわずかにしかありませんが、同時代作家兼翻訳家で新青年編集長でもあった 乾信一郎の自伝的評伝が論創社から出ています。

探偵小説ミステリー読書記録:悲しくてもユーモアを(文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝)/天瀬裕泰/論創社

現在の「乱歩の世界」の読書記録でもあります上記に認めました。戦前戦中の話や戦後の乱歩との少ないながらの絡みもあります。


乱雑文第86回(2015/06/25)
10ヶ月ぶりの更新... スカパーなどで観ることができるホームドラマチャンネルで 7月に陣内孝則版明智小五郎シリーズ4話が放送されます。

7/4 探偵明智小五郎 地獄の道化師 + 名探偵明智小五郎 吸血カマキリ
7/5 名探偵明智小五郎 暗黒星 + 名探偵明智小五郎 吸血鬼

ワシが乱歩を好んで読むようになったのも、このサイトを開設したのも、この陣内明智の乱歩の世界を巧みに映像化した 「地獄の道化師」を観て、深く感銘を受けたからに他ならない。 漫画ばかり読んでいたのが小説読むようになったことで数学脳だったのに趣味も含めて嗜好の幅も広がった。 まさに人生を変えたシリーズだからこそ思い入れは強い。このCS版はぜひ録画しなくては。


乱雑文第85回(2014/10/21)
今更ですが、大槻ケンヂらの筋肉少女帯のニューアルバム「THE SHOW MUST GO ON」が出ましたね。 やはりお馴染みの乱歩ファン的にはジャケットがポプラ社の「蜘蛛男」になっているところが注目でしょう。 大槻ケンヂ作詞でももクロ提供曲の「労働讃歌」なども注目です。買わなきゃ http://ototoy.jp/news/80060


乱雑文第84回(2014/8/27)
久方ぶりに書店の乱歩本コーナーを覗いてみた。もちろん覗き見ただけではなくて、「江戸川乱歩の迷宮世界」という本を購入してみた。 それだけですが、近いうちに感想を書きたいところです


乱雑文第83回(2014/8/17)
来年は我らが江戸川乱歩の没後50年、50回忌となる。記念すべき年だ。
著作権の世界では、保護期間は亡くなってから50年のため、来年からは出版や電子書籍としての公開の 容易性が大きく広がることになる。 と思っていた。このサイトが最盛期だった15年〜10年前からつい最近までは。 ところが、TPPの関係で米国にあわせて70年に延長するという話がどうにも有力になってきつつある様子。
果たしてどうなるのか? 乱歩はともかくとして、埋もれてしまった作品を発掘する上では、ここに来ての唐突の20年延長は非常に厳しいという感想だが。
(たとえば甲賀三郎も、海野十三も、大阪圭吉も今でも著作権保護期間になってしまう)

70年延長の可能性が出てきた時点で書こうと思っていたことを、ようやく軽くしたためておく。


乱雑文第82回(2014/7/2)
乱歩の蔵」のURL変更連絡を頂きましたので、久々にリンク集を更新しました。
で、久々にリンク集のリンクをクリックすると、淋しい事態発生です。ほとんどが行けない。行けたとしても最終更新日が・・・。
いやこのサイトもcoolのサービス終了時にURL変更しているので、人のことは言えません。今度、出来るだけ引っ越し先を探してリンク集の修正を図りたいと思います。
まぁ、10年以上も経てば当たり前ですよね・・・、WEB事情も10年以上前とは全く違いますし。

ところで密かにツィッターのアカウントを準備しました。しかしながら、いきなり放置しています。いつかツイートできればいいなぁ。今の全く異質の趣味とだって、人間椅子の和嶋さん繋がりとかはあるんですけどねぇ。


乱雑文第81回(2014/6/2)
我が家の古いアパートには屋根裏があり、数ヶ月前まではネズミか猫かイタチか知らないながらも、元気に走り回る音もしていたわけですが、 隣の老人が引っ越していなくなって以降、その物音がしなくなったのであります。
因果関係はわかりませんが、実はもしや隣の老人は屋根裏の散歩者で、物音の正体は老人だったのではあるまいか、 とそういう有り得そうもない不気味な夢想もするのです。 ただそうはいっても、そもそもあの物音は音を出すまいとして出てしまった音というような性質ではなく、明らかに出すべくして出す動物の音だったからそれはあるまいと思うわけです。 なぜ屋根裏の動物がいなくなったのかは、隣の老人に原因があったのかもしれないですが。


乱雑文第80回(2014/3/1)
いつの間に開設してから15年。もっともほとんどこの10年は放置しているので、全くそれがどうした、と言われそうですが(汗)

そしていつの間にやら乱歩の50回忌も目前です。賛否両論はあるにせよ、著作権が切れることで、乱歩作品がより多くの人に広がることには期待したい限りではあります。


乱雑文第79回(2013/5/26)
美輪明宏の「黒蜥蜴」の大阪公演があったので10年ぶりに観劇に行ってきた。
そういえば10年前はこれが最後かもと思いつつ、今度もまたこれが最後かもと思いつつ、 しかし公演を見ればそんなことは無い。美輪明宏は依然として宝石であり続けた。また次回も観に行きたいものだ。

コミカルも交えた愛と憎しみの劇場には拍手を送るしかないだろう。「本物の宝石は死んでしまった」という セリフには痺れるばかり、一方で偽物扱いというのは哀れ岩瀬家。そして何気に面白いのが牢屋の中における偽りの愛憎劇。

大阪なのに原作通りの通天閣が出てこないのは残念だが、やはり東京タワーは三島版だからか。決してスカイツリーになることはないのだろうな。
スカイツリーでは虫殺だけに、爬虫類には縁起が悪かろう。蜥蜴、亀、鰐。残ったのは蛇と鳥しかないじゃないか。
黒蜥蜴の下で幹部になれぬのなら、いっそのこと剥製も悪くない。
いや実際のところ、最終的に剥製はどうなるんだろう。警視庁の倉庫に眠っても、普通に火葬にされても、どちらも呪われそうだ。では明智なら本物の宝石をどうしたかっただろうか



乱雑文第78回(2012/10/31)
今月と辛うじて言える内に更新です。
今月の光文社文庫で「麺’sミステリー倶楽部」が出ました。本屋の目立つ場所に置いてあるので気がついたのですが、 江戸川乱歩の名前が見えます。
「はて、麺類ミステリーなんて記憶に無いぞ、何が載っているんだろう」
と思って、手に取ってみると、まさかの支那蕎麦屋台の口絵一ページだけだというのだから、違う意味で驚かれましたとも。
で、すいません。結局、少しだけ迷って棚に戻しました。せめて乱歩が作った支那蕎麦の味の再現企画とかあればですが、いやご冗談。
とはいえ100年近く前の屋台のラーメンの味がどんなものだったのかは純粋に気になります。


乱雑文第77回(2012/1/22)
関連書籍のコーナー、実に10年ぶりくらいの更新じゃないかしらん。

ホームページ管理者として、2000年前後に作ったような古いページを更新するとき、当時のホームページビルダーとかで生成された汚いHTMLを直接編集するのですが、 あまりのHTMLとしての汚さに正直かなり嫌だったりします。といって全体を徹底的に直す気力も全くなく、せいぜい目につく悲惨な所だけ直したりするのです。といってもスタイルシートとかを使うとかではなくて、完全な多重定義や大文字タグや廃止タグの置き換え程度です。
もっともIEやsafariが古いHTMLの表示互換を捨てたら表示が壮絶なことになるでしょうから、そうなった時点で考えねばならんのでしょうね・・・。実はこのトップページもかなり怪しいのです。ソースみたら悶絶します。


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